内容説明
21世紀において新しいデジタル・テクノロジーは、音楽の発見、購入、そして聴取の仕方を変えた。多くの人々がMP3をダウンロードして音楽を聴く時代。そこにはアルバム・カヴァーやCDパッケージはもはや存在せず、新しい世代のリスナーにとって、もはや無意味なものと捉えられている可能性もある。だが少なからぬ人々にとっては、アルバム・カヴァーがもたらす豊かな視覚的体験はこれまで以上に重要となっている。印刷や加工、素材、タイポグラフィ、イラストレーション、写真…。記録された音楽はデジタル化され、目には映らない。しかし依然として、音楽とデザイン、音楽とパッケージングには深い繋がりがあるのだ。本書は、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、スウェーデン、オーストリア、スイス、オーストラリア、日本ほか世界各地から集めた四百枚以上のカヴァー・アートを収録している。現状に関する評論から始まり、三十のデザイナー及びレーベル・オーナーへのインタビューを掲載。彼らの発言を通して、ポストCD時代のグラフィックの在り方、また音楽産業の現状に迫る。
目次
イアン・イラフスキー コンステレーション
タディアス・ハーマン シティ・センター・オフィス
デラウエア
ジュリアン・ハウス、ジム・ジャップ ゴースト・ボックス
マグヌス・ヴォル・マティアッスン グランドピープル
クラス・アウグストション ハプナ
ジェームズ・ゴッギン プラクティス
ヤン・クルーゼ ヒューマン・エンパイア
ジェイソン・ケッジリー トマト
ジェフ・ジェンク ストーンズ・スロウ・レコーズ〔ほか〕
著者等紹介
ショーネシー,エイドリアン[ショーネシー,エイドリアン][Shaughnessy,Adrian]
独学のデザイナー/ライター。かつてはロンドンを拠点とするデザイン会社、ディス・イズ・リアル・アートのクリエイティヴ・ディレクターを務める。現在はエディトリアル・デザイン事務所、ショーンネシーワークを運営。また『Varoom』誌の編集、ラジオ番組『Graphic Design on the Radio』(レゾナンスFM)の司会も務める。『Eye』『Creative Review』『Design Week』といった雑誌、及び音楽雑誌『The Wire』で執筆中
喜代門竜之介[キヨトリュウノスケ]
音楽ライター/翻訳家。『CROSSBEAT』『美術手帖』などで執筆。ピクシーズやモグワイ、ヨ・ラ・テンゴ、ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラーなど、オルタナティヴ/ポストロック系のCDライナー執筆も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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