内容説明
1995年1月に神戸を襲った地震によって、約6,000人が死に、数万人が家を失った。阪神地震は戦後の日本を襲った最大の災害であり、先進諸国における自然災害のうちでもっとも壊滅的な被害をもたらしたものの一つである。フィールドワークと、都市計画家、活動家、役人などへのインタビュー調査によって、本書は、復旧・復興にむけた10年間の歩みを記録し、危機と復興契機の地理的不均衡という視点からこれらを詳細に検討している。都市計画や政策決定にかかわる者の関心を惹きつけてやまないだけでなく、日本の都市や都市計画の歴史を学ぶ学生や研究者の必読の書となるべきものである。
目次
第1章 序論
第2章 地震と都市復興
第3章 神戸と阪神地震
第4章 復興計画の策定と復興への対応
第5章 反対運動、住民参加、そしてフェニックス計画
第6章 近隣地区における事例研究
第7章 象徴的事業と地域経済
第8章 結論
付録
著者等紹介
エジントン,デビッド・W.[エジントン,デビッドW.] [Edgington,David W.]
ブリティッシュ・コロンビア大学地理学部教授(カナダ)。1950年英国生まれ。モナーシュ大学大学院(Ph.D.)(オーストラリア)
香川貴志[カガワタカシ]
京都教育大学教育学部教授。1960年香川県丸亀市生まれ。立命館大学大学院文学研究科地理学専攻博士後期課程単位取得退学、文学修士(立命館大学)
久保倫子[クボトモコ]
岐阜大学教育学部助教。1981年茨城県水戸市生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科(一貫制博士課程)地球環境科学専攻修了、博士(理学)(筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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