著者等紹介
大澤千加[オオサワチカ]
1973年、神奈川県生まれ。フランス在住。美術学校エコール・デ・ボザールで絵画を学ぶ。l’´ecole des loisirs、Nathan、などのフランスの出版社で多くの絵本を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
21
#日本怪奇幻想読者クラブ 子供向けの本の体裁だけれども、結構怖いです。ほとんどがブルターニュ地方の昔話を題材としていて、以前読んだジョルジュ・サンドの本にも出てきた「夜の洗濯女」が無性に怖いのです。ブルターニュはブルトンと言う音からも分かるようにブリテン=英国とオリジンを一にするケルトの末で、バグパイプなども演奏されているのをTVで見ました。キリスト教は妖精や魔法などを民の頭から払拭してしまおうとしたのですが、ケルトの魔法は手ごわかったようですね。ほかにも本が出ているかもしれないので探したいです。2020/06/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
怖い話もありましたが、自業自得的な話も。『洗濯女の亡霊』『夜の招待客』『約束』『ノニックとガビック』『王の遺言』『マチュリーヌ』『幽霊城』『真夜中の糸紡ぎ』『蠅』『だまされた悪魔』『しゃれこうべ』『船長の指輪』 ノニックとガビックはこぶとりじいさん似、幽霊城も似たお話があります。個人的に怖かったのは洗濯女の亡霊、追いかけられる恐怖はダメなんです(>_<) フランスのブルターニュ地方の民話を、大澤千加さんの解釈でまとめられた本です。2019/11/05
山猫
15
ちょっとちょっと、これがなんで児童書のコーナーにあるんだよ!日本の昔話との最大の違いは場所や人名がとても具体的だってこと。(それでも、花子と太郎的な名前なのであろうことはわかる)わずか12篇の中に骸骨を蹴飛ばす話が二篇て、ブルターニュってそんなに放ったらかしの骸骨が多いところなのか? 話がどう落ち着くのかわからないものもあって、やはり我々日本人と彼らフランス人とは相容れない部分がある気がする。2017/05/24
R子
13
フランスの昔話12編の再話。「ノニックとガビック」や「幽霊城」のような、良い思いをした人を表面だけ真似て失敗してしまう話の流れは昔話の型通り。頭蓋骨を蹴ってしまったことから奇妙な体験をする「夜の招待客」や「しゃれこうべ」、悪魔がちょっと可哀想で可笑しくもある「だまされた悪魔」が面白かった。1番怖かったのは冒頭の「洗濯女の亡霊」!2017/06/08
ぶうたん
9
今は亡き長崎出版から出た、著者によるブルターニュ地方の民話の再話。低年齢層向けなのか大変読みやすい。ストーリー的には因果応報が目立つものの、ケルトの流れを汲むだけあって怪奇味の強いものが多い。めでたしめでたしでは終わらないものが多いのも、楽しめるポイントだ。題材として幽霊が出てくるものもあるが、キリスト教文化ということで悪魔ものが目立つのは致し方ないところだろう。2022/07/26
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