内容説明
「生きづらさ」の答えを探すことは難しい。「自殺」を取材し、それを語ることはさらに難しい。しかしそれでもなお問いかける。なぜ彼/彼女たちは死ぬことを考えるのか。
目次
第1章 若者たちはなぜ自殺するのか(「自殺」を取材するということ;物語ることの困難さ ほか)
第2章 自殺した若者たち(ユカ;亜矢 ほか)
第3章 自殺したい若者たち(美和子;将人 ほか)
最終章 試行錯誤と選び直し―関係を修復するには(生きづらさを抜け出すヒントを得るには;「理解できるかもしれない」存在として ほか)
著者等紹介
渋井哲也[シブイテツヤ]
1969年栃木県生まれ。東洋大学法学部卒。長野日報記者を経て、同大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。その後フリーランスライター、ジャーナリストに。主にインターネットコミュニケーション、メディアリテラシー、少年犯罪、人権問題、性(ジェンダー、風俗)、サブカルチャー、教育問題等の分野で取材、執筆、発言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mayuko Yoshizaki
1
いくら社会が良くなっても自殺者は減らないんじゃないかと思ってしまう。 そういう風に人間がなってしまっているんだから。 もちろん私の感覚ですが。2012/10/10
恵美加
1
ネットに偏りすぎて、文章がちょっと古い。2012/06/08
上諏訪
0
自傷行為や自殺未遂をする当事者に取材し、生い立ちや環境、経過をまとめた本。取材後に自殺した人もいる。南条あやみたく有名ではないが、インターネットで叫びを上げたものの死んでいった若者がいる。 元新聞記者らしい淡々とした文章がよい。2015/09/19
TsumuRi
0
いわゆる「精神系」「こころ系」サイト界隈にいる「死にたい」若者(曰く「生きづらさ系」)へのインタビューをまとめた本。最初にデータを引いてきたりインターネットで「生きづらさ系」の人たちが連帯することによる自殺願望、自傷願望、破滅的行動の伝染のような現象についてしっかり警告を発していて割と真面目な本だと思う。取材を受けたのが「生きづらさ系」の中でも状態の悪い人が多く、読んでいて重苦しく気分が引きずられそうになった。取材を受けた人の中に何人も死んだ人がいるが著者はその死をどう受容したのだろうと思う。2010/06/19
バルナバス
0
労働問題を扱っていると思って借りたが、そんなことはなかった。自殺した人、自殺したい人に取材して書いたらしい。2009/08/21
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