内容説明
家庭のトラブルから逃れ、モロッコにやってきたライアン。傷ついた心を癒す間もなく、異国に渦巻く陰謀に巻き込まれていく。そして第1の犠牲者が…。狡猾に立ち回る犯人と対峙するライアンと友人ゴードン警部、二人を待つ結末は。
著者等紹介
ギルラス,スーザン[ギルラス,スーザン][Gilruth,Susan]
1911年生まれ。知的な謎解きを独特の優雅な語り口で描いたことで知られるイギリスの女性作家。ライアン・クロフォードとヒュー・ゴードン警部を探偵役に七作の長編ミステリを発表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
26
読み友さんのレビューを読んで図書館から貸出した一冊。大当たりでした🎯 プロット自体はさほど変わり映えしないのに独特の語り口が魅力的! いかにも女性作家らしい繊細な表現も気が利いていてワクワク。ほのかに感じるクリスティ的な香りもgood~✨ ただし興を削ぐのが誤植の多さ。2007年発行後、改めて再版するほどの人気がないってことでしょうか?amazonを見ると「七作の長編ミステリを発表」とあるけど、まだ訳されてない模様。実に残念です‼ 読み友さんの慧眼には感謝感謝~♡2023/08/05
紅はこべ
25
モロッコ舞台のミステリは初。本格ミステリのつもりで読んでいたら、密輸事件とか出てきて、冒険サスペンスものかと肩透かしを食らったかと思えば、被害者の意外な正体、犯人の意外性、ひっくり返る真相とミステリとしての骨格はしっかりしていた。列車を使わない時刻表もの。一人の孤独な女性の再生を描いた物語。私が読んだ版では、誤植が多いのが残念だった。2009/11/07
み
21
半分くらいから、真打ち登場し面白くなりました^ ^このまま素人探偵のお話しで進むのか?と、思いましたよ。空気が、やや古く異国の感じでした♪2022/06/25
kyoko
19
読みやすくて楽しいな→どんどん読み進む→お、わたし犯人わかったぞ→やっぱりな、正解!→えええ?そっち?→やー、参りました→あら爽やかなラストじゃないの→シリーズなのに翻訳出版はこれだけ?残念←いまココ2022/05/28
イエローバード
11
モロッコに心を癒しにやってきた英国人女性。だが到着早々怪しげな人たちが声をかけてきて、やがて殺人事件が……。異国情緒たっぷりで、どんでん返しも鮮やか。ただトリックが少しごちゃごちゃしていて追うのに疲れてしまった(笑)。それと、登場キャラたちが秘密にすべきことをガンガン他の人に話してしまうのに苦笑。でもほとんどが会話なので、古い洋画を見ているように楽しめた。2023/07/25