内容説明
日本の挿絵やまんが、また商業アートの世界に及ぼしたフランス20世紀のイラストレーションを紹介する。第二巻では明治時代から日本に伝わりSF画の手本となったフランスの作家兼まんが家、アルベール・ロビダに始まり、アメリカのヒューゴー・ガーンズバックの科学挿絵にいたる奇想の系譜を紹介する。
目次
ガーダ・ヴェーナの幻想小悪魔は愛らしい
ガーダの描く男性は女に、女性は男に見える!
フランスの挿絵画家は奇想家ぞろいだ
エルアールの幻想は途方もなく過激
人魚がセクシーだったし、海の妖精もお洒落だった
ハリー・クラークの世紀末幻想
ラボチェッタの幻想挿絵に挑戦した
フランスのSFまんが
ぞくぞくするほど妖美な魔女たち
未来諷刺画の巨匠、アルベール・ロビダ
一九〇〇年パリ万博の未来予想
アメリカ的エロティック・ファンタジーは1930年代から
キルヒナーがアメリカへ来て、すべてが変わった!
アメリカン・パルプとガーンズバックSF
アールデコの異界ファンタジー
著者等紹介
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年東京生まれ。慶応大学法学部卒業。「帝都物語」で第8回日本SF大賞を受賞。「世界大博物図鑑第2巻・魚類」でサントリー学芸賞を受賞。幻想文学、カルト学、博物学、図像学、風水の研究者にして小説家。活動の幅は驚異的に広く著書は膨大。博覧強記として広く知られる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かな
5
上品なエロティシズム。今までほとんど知らなかった分野だけど、取り上げられていた20世紀の挿絵画家の作品はどれも魅力的で、見ていて飽きません。アイルランドのハリー・クラークの微暗い世紀末的な雰囲気が特に気に入って、彼のステンドグラスを見てみたくなりました。帯の萩尾望都さんのコメントが素敵でした。2016/09/06
くさてる
0
「あなたは知らない。少女の秘密を。女への変身を。」という萩尾望都の推薦文が意味深ながら、頷ける。少女マンガのルーツともいえるフランス幻想画家の作品を収録し、解説したシリーズ。副題の通り、ファンタジックな奇想が美しく愛らしいイラストとなり少女の姿で表現されているような。自由で、豪華で、可愛らしくもエロティック。2011/08/28
わす
0
アメリカのセクシーアートは1933年から解禁、乳首やヘアは見えない程度の露出(透け乳首は一枚あった)。艶かしくも愛らしい人魚のフォルムは20世紀のフランスで生まれたと。2025/01/05
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- 和書
- 素数定理の進展 〈下〉




