内容説明
愛媛を巡ったあの大冒険から1年―。穏やかな毎日を過ごしていたマルの前で、アンナが、マドンナが次々と病に倒れる。この街でいったい何が?万病に効くと伝わる“秘密の泉”を探す新たな旅がいま幕を開ける!
著者等紹介
早見和真[ハヤミカズマ]
小説家。1977年神奈川県生まれ。2008年「ひゃくはち」でデビュー。16年に「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞受賞、20年には「ザ・ロイヤルファミリー」でJRA賞馬事文化賞と第33回山本周五郎賞をダブル受賞した。作品の多くが映像化。近著に初のノンフィクション「あの夏の正解」
かのうかりん[カノウカリン]
絵本作家。1983年愛媛県今治市生まれ。動物や自然をモチーフにした創作活動を続ける。2013年に「いろんなおめん」で第6回Be絵本大賞入賞。第18回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作「どろぼうねこのおやぶんさん」の挿絵なども手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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みかん🍊
98
デブ猫まるの冒険旅再び、相棒アンナが寝込んでしまった、万病に効くという秘密の泉を求めて道後温泉から列車に乗って愛媛を旅する、大洲市の臥龍山荘でであった気の強いロシアンブルーの猫の名前が赤名リカには笑った、犬や猿、雉と共に鬼のところへ行ったり、カブトガニを助けて竜宮城へ招かれたり、愛媛の美しい風景と共になんでもありの冒険、落ち着いたら是非まるが見た涙が出る程美しい風景を観てみたい。2022/01/28
馨
61
デブ猫まるが愛媛を横断する旅に出る絵本第二弾。今回は中予、南予、東予、中予と細かく旅してくれて、私の地元も来てくれたし、石鎚にも登って(飛んできて)くれました。旅で出会う仲間も今回は猫以外も沢山。カブトガニのガニーやキジや鬼等多種多様な友達が出来て楽しそう。そういえば鬼北町って日本で唯一地名に鬼がつく場所なのか。テーマが病気を治す旅だったからコロナのことなのかなと思いました。マルの旅まだまだ続いてほしい。2021/07/18
やな
38
うちの婆さん(母親)が前作をとても気に入っていたので、今回は大判の絵本を購入。うちの婆さん(母親)によると、今回のデブ猫ちゃんはポシェットを紐で腹に巻いているのが笑えるらしい。たしかに哀愁漂うデブ猫にポシェットの絵はウケる。デブ猫もお袋も長生きしてくれ。2021/11/03
ほんわか・かめ
31
待望の続編☆今回も愛媛の各地を巡りながら、デブ猫マルの冒険が展開されます。桃太郎や浦島太郎のようなパロディーもありつつ、“赤名リカ”という名の猫が登場したり。(ロケ地だとは知りませんでした!) 鬼に放り投げられるマルの表情が秀逸www かのうかりんさんの絵がなかったらこんなにも楽しめなかったかもしれません。愛媛新聞連載。愛媛をホンモノの“文学のまち”にというプロジェクトらしい。〈2021〉2021/09/27
ころちくわ
28
前回の旅から1年が経ち、ひと回り太くなったデブ猫のマル。飼い主のアンナと恋人のマドンナの病気を治す秘密の泉を探しに再び旅に出る。今回も愛媛県愛があふれる作品。1991年のドラマ、東京ラブストーリーのロケ地になった梅津寺駅に立つマルの姿がりりしい。途中でドラマの主人公と同じ名前のメス猫に出会ったり、犬、猿、キジ、鬼が出てきたり。楽しいお話でした。続編が出ているらしいので楽しみです。2024/07/24