内容説明
一九四三年のニューヨーク。八百屋の少年ライナスは、オレンジを注文するひとりの画家と親しくなる。その人を「ミスターオレンジ」と呼び、まっしろな壁に原色の四角を貼りつけた明るいアトリエに魅了される。ナチスが支配するヨーロッパから、命がけで逃げてきたその画家は、ライナスにとって特別な存在となった。ミスターオレンジを通して、ライナスは新しい「未来」に出会い、想像の自由を守ることの意味を自分で考えはじめる…。2014年全米図書館協会「バチェルダー賞」受賞作品。
著者等紹介
マティ,トゥルース[マティ,トゥルース] [Matti,Truus]
長年、編集者を務めていたマティは、2007年に『出発時間』(未邦訳)で児童文学作家としてデビュー。同作品で、オランダのフラッハ・エン・ウィンペル賞と、ミルドレッド・L・バチェルダー賞を受賞。バチェルダー賞は、毎年、全米図書館協会が優れた翻訳児童文学に贈る賞で、マティは2作目の『ミスターオレンジ』で、2014年にふたたびバチェルダー賞にかがやき、今後の活躍がさらに期待される
野坂悦子[ノザカエツコ]
1985年より5年間、ヨーロッパに住んだ経験を活かして、オランダやベルギーの優れた絵本や物語を紹介している。長年JBBY(日本国際児童図書評議会)の理事をつとめ、「紙芝居文化の会」海外統括委員としての活動もつづけている
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
2005年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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