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内容説明
日本では急速な少子高齢化の進行を背景に60歳を過ぎても働き続けることが可能な環境整備が進んでいる。働く側も経済的理由だけでなく生きがいや健康維持などさまざまな理由で定年後の就業継続を望むケースが増えている。本書では、再雇用、転職、フリーランス(個人事業主)、NPO法人などでの社会貢献活動、そして管理職経験者のロールモデルに乏しい女性の定年後に焦点をあて、あるがままの〈等身大〉の定年後を浮き彫りにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
44
再雇用、転職、フリーランス、稼がない、女性という観点で長期取材によるインタビューを中心とした定年後の悲喜交々を感じられる。自分もバブル世代でありそろそろ定年後を考えなくてはならない。まぁ収入が激減するのは仕方がない。家のローンも終わったし、子供も独立したし。それでも働かなければいけない時代。ここでの事例はリスキリングをしっかりできた方が良い結果が生まれているようだ。女性の定年後のロールモデルが出てくるのはこれから。バブル世代の退場によって確実に起こる人材不足。シニア社員の活躍と制度変更は必須である。2024/09/06
読特
39
再雇用。6割減の収入で元部下に顎で使われるのを潔しとせず、転身。NPO法人、フリーランス、ボランティア。第二の人生みつけたと達観するその話に、何か物足りなさを感じる。「もはや『バブル後』ではない」と株価を示す「おわりに」にあきれる以外の言葉はでない。緊縮財政、インボイス制度。弱者切り捨て、大企業優遇の政策。会社に守られていた者たちも定年とともに誰もが弱い側になる。もっと怒れ、まだまだ悩め!考えることを止めるな!自分の人生が終わっても社会は存続させなければいけない。シニアこそ政治だ!公民権に定年はない。2024/10/02
tetsubun1000mg
17
定年が近づいて転職、再雇用、フリーランス、ボラなどを選んだ方を、20年位インタビューを重ねたものをまとめたという。 男性だけではなく女性も取材して幅が広い内容となっている。 女性は雇用均等法初年度で人事制度面では全く追いついてなかったようだ。 今は結婚や出産、育児で辞めることが無い制度を整備している時代に変わってきているように思える。 文中に出てくる方はほとんど55歳役職定年制度を機会に身の振り方を考えているようだが、今でも役職定年がある企業は多いのだろうか?2024/10/04
ほじゅどー
14
★★バブル世代もそろそろ定年退職。定年後どう過ごすかは本人の価値観や経済的事情など人それぞれ。同じ会社での再雇用か、他社に転職するか、雇われないフリーランス(個人事業主)に懸けるか、ボランティアやNPOなど稼がない働き方をするか。うまくいく人もいればそういかない人も。2024/09/12
templecity
8
サラリーマンも出世するものもいれば役定で悶々とする人生もある。男女雇用均等の初期の社員も色々言われて今がある。何のために会社で働いているのかが問われているような気がする。 2025/02/06