内容説明
おうさまはくにのいろいろなもんだいがきになりよるもねむれません。あるばんどうしてもねむれなかったおうさまはベッドのはしらによじのぼりいきおいよくとびおりたのです。ボヨーンバヨーン、ボヨヨーンバヨヨーン。
著者等紹介
ハイネ,ヘルメ[ハイネ,ヘルメ][Heine,Helme]
1941年ベルリンに生まれる。大学で経済学と美術を学ぶ。1976年、絵本作家としてデビュー。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞などを受賞。最近のドイツで、もっとも成功し、人気のある絵本作家の1人である
ふしみみさを[フシミミサヲ]
1970年埼玉県に生まれる。洋書絵本卸会社勤務、ラジオ番組制作会社勤務を経て、フランス語、英語を中心に子どもの本の翻訳や紹介につとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
27
王様はいつだって国のことばかりを考えて、ゆったりと寝られる日だって少ない。そんなストレスを抱えた毎日、ベッドの上を跳び跳ねるという些細な行為が王様のストレス発散になるのなら、いくらだってすれば良いのに。小さな楽しみがないと、鬱にだってなるだろう。楽しいことを見つけること、許すことは大切なこと。これからもたくさんストレスは発散していかなくちゃ。2024/06/14
メタボン
19
☆☆☆★ 好きなものを止められるってのはつらいし、ストレスがたまるよね。最後はみんなで心行くまでボヨンボヨンしてハッピーエンド。貼り絵が楽しい。ペルシャ絨毯みたいな柄も素敵だった。2015/03/07
魚京童!
14
検索かけても出てこない。最近こういうことばっかりだ。読みたい本を連動していない。検索欄がAmazonと提携しているから、それでなのかな。ふしみさんの訳はやっぱり素晴らしいと思う。読みやすい。というか音読してたから、ずっとしゃべってるんだよね。黙読がいまだにできない。声に出してしゃべる速度でしか読めない。だから訳者が気になるんだと思う。こうして書いていてもしゃべってるし。2020/03/10
カラスノエンドウ
13
「ボヨーン、バヨーン、ボヨヨーン、バヨヨーン」-中原中也ではありません。 王様はね、大変なんです。山のような仕事に追われ、責任は大きいし。あれこれ考え出すと夜も眠れないんですもの。私も眠れない真面目な時期があったので、王様の苦しみはわかります。自分を、心を解放するひとときは大切にしなくちゃね☆2020/08/29
Cinejazz
12
〝むかしある処に、豊かな大国を治めている王さまがいました。その王さまは、国のいろいろな問題が気になり夜も眠れません。ある晩、どうしても眠れなかった王さまは、ベッドの柱によじ昇り勢いよく飛び降りました。ボヨーンバヨーン、ボヨヨーンバヨヨーン...王さまが飛び跳ねるたびに、心配事が一つずつ消えていき、スヤスヤと眠れたのですが...〟人が抱える悩みには、それぞれの解消方法があることを学べる、ドイツの絵本作家ヘルメ・ハイネの示唆あふれる軽快な絵本。2023/03/22