内容説明
ケイティが美術館でであったのは、羊の番をしている少年です。「毎日、走りまわるたいへんな仕事なんだ」「じゃあ、べつの仕事をさがしてみましょうよ」とケイティ。そこで、ふたりは絵からとびだして…。元気いっぱい、しりたがりやの女の子・ケイティがまきおこす、びっくりゆかいな名画のなかの大冒険。イギリス絵画を代表する画家たちの絵を細やかに読み解いて、親しみやすい物語をつむぎます。アートが子どもの生き生きとしたファンタジーを大きく育てる人気シリーズ、第9作。
著者等紹介
メイヒュー,ジェイムズ[メイヒュー,ジェイムズ][Mayhew,James]
1964年イギリス生まれの絵本作家。メイドストン美術大学でイラストレーションを学ぶ
西村秀一[ニシムラヒデカズ]
1984年山形大学医学部卒業後、CDC(米国疾病対策センター)インフルエンザ部門留学、国立感染症研究所主任研究官などを経て、現在は仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長
結城昌子[ユウキマサコ]
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、アートエッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Monsieur M.
5
羊飼いの少年が、ケイティといろいろな絵の中に入って、適職探し。最後は納得して、羊たちと戻って行く。いつもながら、「ケイティ」を読むと、絵が観たくなる。2022/02/06
p.ntsk
5
《ケイティのふしぎ美術館シリーズ》ケイティはおばあちゃんとロンドンのナショナルギャラリーへ。休憩してるあばあちゃんを残してケイティはひとりで絵を見て回ります。ジョン・コンスタブルの『麦畑』の絵の中の羊飼いのベンと犬のレックスと仲良くなったケイティはベンのやりたい仕事を探しに次から次へと美術館の絵へ入って行きます。冒険の果に見つけた仕事は・・・。主人公のケイティが美術館の絵の中を冒険するというお話。ケイティが羨ましい(笑)シリーズ物のようなので他の作品も読んでみたいです。2013/04/15
しろくま
4
ケイティシリーズ第9巻。イギリスの画家達の作品が登場(作者もイギリス人)。舞台はロンドンのナショナルギャラリーです。イギリスの画家達の作品は日本ではどちらかというとマイナーかもしれません。羊飼い、機関車、戦艦、と作品を見ていくと、イギリスらしさを感じます。ナショナルギャラリーは学生時代に行きましたが、改めて行ってみたいと思いました。2017/05/25
mayuri(Toli)
3
ケイティシリーズ9冊目。今回はロンドンのナショナルギャラリーで、イギリスの画家たちの絵画の中を巡ります。イギリスの画家って絵画界においては今一歩素朴というか地味というかという印象があるのですが、イギリスの自然や風土を感じられる絵画が多く残っていて、私はとても好きだと改めて思いました。羊飼いの少年ベンが適職探しして戻っていく話の筋もよかった。絵画っていいなとこのシリーズを読むとたまらなくそう思います。2024/04/26
しろのあ
2
美術史のメインストリートがイタリアとか大陸方面とすると、イギリス美術はちょっとマイナーというか地味なんですよね。でも、そこにお国柄がでているというか。風景画がお好きな方におススメの巻です。2014/09/23
-
- 和書
- 伝え方