内容説明
大阪人による大阪語りは腐るほどあるが、往き交う人による大阪体験記はあるようでなかなか見えにくい。例えば『細雪』の谷崎潤一郎も元はと言えば生粋の江戸っ子。関西移住前の若き日に大阪はどう映ったろうか。本書は近代社会に活躍した43人の文人たちによるエトランゼの魅力溢れる甘口辛口ないまぜた波乱に満ちた大阪体験を収録!
目次
道頓堀の小林秀雄
道頓堀と辻潤
金子光晴の大阪
漱石、堺の街で
メレル・ヴォーリズの結婚
東洋のジャンヌ・ダーク、景山英子
百〓先生の大阪驛、十軒路地の宇野浩二
箒売りをした松本清張
北大路魯山人〔ほか〕
著者等紹介
倉橋健一[クラハシケンイチ]
詩人、文芸評論家。昭和9年、京都市生まれ。同人詩誌「山河」「白鯨」を経て、現在、総合文芸誌「第2次イリプス」主宰。詩集に『化身』(地球賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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