内容説明
限界国家日本、建築で何ができるか。人を動かし、人と人をつなぎ、時と時を結びつける建築とは、原理・原則の上に立つ誠実な姿勢と、地道で忍耐強い修練の上に、はじめて生じる。自筆スケッチ多数収録。
目次
1(言葉としての建築;限界国家日本、建築で何ができるか;「さまよい仕事」と「姿なき道連れ」―「天使像」を彫りながら考えたこと;古きを訪ねて、新しくなる;見る、描く、考える―旅で学ぶということ)
2(出会った人、見つめた景色;プロフェッショナルとはどういうことか―建築の仕事を通して考えてみる;私達の美しい都市をいかに作るか;近代建築の保存改修において何が問題か―「京都会館」の例を通して考える;「建築の保存」―生かして使うことの大切さ;現代建築の再生―何を、いかに、なすべきか;建築と言葉の関係について―映画『もしも建物が話せたら』から考える;私の失敗―失敗は無い方がいい、しかし挑戦は必要だ;山の向うのもうひとつの日本)
著者等紹介
香山壽夫[コウヤマヒサオ]
建築家、香山壽夫建築研究所代表、アメリカ建築家協会名誉会員、日本建築家協会名誉会員。1937年東京生れ。60年東京大学工学部建築学科卒業。65年ペンシルバニア大学美術学部大学院修士課程修了。68年九州芸術工科大学助教授。71年東京大学助教授。86年東京大学教授。工学博士。97年東京大学名誉教授、明治大学教授。99年ペンシルバニア大学客員教授。2002年放送大学教授。2007‐12聖学院大学教授。作品:九州芸術工科大学、相模女子大学図書館、曽我・平澤記念館、関川村歴史資料館、など。受賞:日本芸術院賞、日本建築学会賞、村野藤吾建築賞、建設業協会賞、公共建築賞、アメリカ劇場建築協会賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ぼくとおとうさんのテッド