感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
10
あらゆる【計画は未来への意志である】と締めくくられる内藤廣の講義三部作、完結編。デザインとは何かを語る箇所で、「モノ」を「ヒト」が「理解できたり・利用できたり」するように「翻訳」することだ、とする考え方は面白く、かつとても説得力がある。(海の博物館、一度行かないと! 島根県芸術文化センターのホールでコンサート聴かないと! といろいろ課題ができてしまった。)2016/02/20
ja^2
5
建築家の内藤廣氏が東大の社会基盤学(土木)を専攻する学生相手に論じた講義録3部作のラストを飾る本書。建築と土木の融合は、私の目指すところと一致する。もっとも私は土木の立場からだが。▼構造と環境を説いた前2作もたいへん興味深く読ませた貰ったが、本書はそれらを総括する意味もあって、さらに面白かった。▼特に建築を構成する構造・設備・意匠という3つの要素とモノ、ヒト、アーキテクチャー、デザインとの関係を示したダイアグラムは分かり易く、説得力がある。そこに、技術、場所、時間の要素が「翻訳」という用語を介して加わる。2014/03/09
引用
2
抽象度が高すぎてどうでも良くなってきた、うまく説明できないがどこかの二元論的な態度に違和感がある。2020/05/01
おこ
1
環境・構造と本を読みいよいよ最期の形態に関わる講義。建築に対して技術と場所を翻訳することは一般的にも建築家であればやっている人も多いだろう。だけど時間の翻訳は考えない人が多いだろうと思う。作って待つという謙虚な姿勢が大切。建築に限らずこんなに大切なことが書かれている本は滅多にない。東大生に対する講義だけど、学生というより実務をやってる人に特に読んでほしい本。この本は自分のバイブルにしたい。2018/11/04
Yuki Inoue
0
こんなこと考えながら設計したいけれど、どうしても営利主義に走ってしまう。2015/03/13