内容説明
発掘!!半世紀以上の時を経てよみがえる少年探偵団、幻の外伝。雑誌『少年』昭和29年~38年から珠玉の17編をセレクト。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年三重県生まれ。1923年「二銭銅貨」でデビュー。1965年没
森英俊[モリヒデトシ]
1958年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中はワセダミステリクラブに所属。ミステリ評論・翻訳家。『世界ミステリ作家事典“本格派篇”』(国書刊行会)で日本推理作家協会賞を受賞
野村宏平[ノムラコウヘイ]
1957年東京都生まれ。早稲田大学文学部中退。大学在学中はワセダミステリクラブに所属。ミステリ&特撮研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
58
光文社の「少年」に掲載されていた懸賞付き探偵小説。当時の絵まで付いていて、楽しい。吸血鬼、宇宙人、ミイラ、といったSF的テーマが明智小五郎と少年探偵団で展開する。その他に、時代劇まで。江戸川乱歩さん、こんな話まで本当に書いていたのか。読者は、ワクワクして、懸賞に応募していたんだろうな。発行は「まんだらけ」。こういう本だったら、どんどん出版してほしい。2019/06/25
そうたそ
26
★★☆☆☆ 少年誌に掲載されていた江戸川乱歩による「犯人当て大懸賞小説」を発掘し復刻した一冊。内容としては、明智と二十面相が協力したり、明智の事務所で毒殺未遂が置きたりと、本シリーズをあまりに逸脱しており、同列で語られるようなものでもないが、このようなものがあったのだという資料的な面白さで楽しめる作品である。子供向きであるが故に、内容の緻密さに期待するわけにはいかないが、読み物としてはそれなりに面白いのではないかと思う。続刊も匂わせる感じであっただけに楽しみである。2017/07/19
ぴかりん
9
雑誌「少年」に掲載された、江戸川乱歩出題の懸賞小説集。こんなのがあったんだ!が読んだ感想。あくまでも子ども向けの懸賞小説だから、犯人当てを楽しむ感じではありませんが、バラエティー豊かな短編集。挿し絵も雰囲気抜群です。乱歩ファンなら読んで損なし!です。2017/07/12
つき
6
収録されている「少年探偵」シリーズの短編に、トンデモ系があったりして、こんなの書くんだーと結構驚いた。あとがきにある、ポケット小僧の呼び方の違いをみると、真偽のほどを知りたくなる。 すべての作品に犯人当てや、クイズが出題されていておもしろい。懸賞があったらわたしも応募してたな(笑)2017/10/26
yasu_z2
3
乱歩は全部読んだつもりだったがこんなのがあるのは知らなかった。でも、本当に乱歩自身が書いたんだろうか?2018/08/02