出版社内容情報
岡山県語りのネットワークによる初の再話集。「温羅と桃太郎」など県内に伝わる52話収録岡山県語りのネットワークによる初めての再話集。
「温羅と桃太郎」「腰折れ地蔵」「人形峠」など、岡山県内に伝わる民話を4章に分け、52話収録している。
本書は、同ネットワークが2014年から取り組んだ「再話」を基にまとめた作品集。
「再話」は、同じ話型の話を何話か集め、それを元に自分が語れるように再度話を組み立て、文章化するというもの。会員それぞれが、自分が語っていたり、語ろうとする民話の再話に取り組んだ成果を集めた。
幼いころ聞いた話、初めて聞く話……民話の豊かさを知る一冊である。
一 花いろの民話
1 頭が池
2 温羅と桃太郎
3 桃太郎
4 お花の宮
5 竹・もの語り
6 かいこ狐
7 こんな顔
8 アリの米運び
9 宝の下駄
10 銭がカエルになる
11 うそつき太郎
12 大力持ち平四郎
13 ネズミの伊勢参り
14 腰折れ地藏
○エッセイ 私の『遠野物語』(市本えみ子)
二 青葉いろの民話
15 桃太郎
16 絵姿女房
17 娘と馬
18 うりひめ
19 首三つ
20 仙隠れの池
21 道祖の竜
22 紺屋ぎつね
23 人形峠
24 子安の観音
25 踊り踊らば大宮踊り
26 天道さん金の綱
27 三軒の家
28 福山合戦
○語りと私(田村洋子)
岡山県語りのネットワーク[オカヤマケンカタリノネットワーク]
「立石おじさんの語りの学校」の修了生を中心に各地で作られた語りのグループと個人で2008年に結成。2016年現在、岡山県内と広島県福山市の21グループと個人で、構成員約210人。保育園、幼稚園、小学校、公民館、図書館、老人サロンなどで、年間約6万人に語る。
立石 憲利[タテイシ ノリトシ]
1938年岡山県津山市生まれ。
民話の採訪60年、全国で約8000話を収録する全国有数の調査者。民話の語りも行う。日本民話の会会長、岡山県語りのネットワーク会長、岡山民俗学会名誉理事長。著書多数。久留島武彦文化賞、岡山県文化賞、山陽新聞賞、2014年第2回全国語りべ大会久留島武彦賞など受賞。総社市在住。
目次
1 花いろの民話(頭が池;温羅と桃太郎 ほか)
2 青葉いろの民話(桃太郎;絵姿女房 ほか)
3 紅葉いろの民話(菊娘;サル地蔵 ほか)
4 雪いろの民話(サルとウサギとカワウソ;ひきがえると山うさぎ ほか)
著者等紹介
立石憲利[タテイシノリトシ]
岡山県生まれ。民話の採訪60年、全国で約8000話を収録する全国有数の調査者。民話の語りも行う。日本民話の会会長、岡山県語りのネットワーク会長、岡山民俗学会名誉理事長。著書多数。久留島武彦文化賞、岡山県文化賞、山陽新聞賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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