出版社内容情報
古代ビーズの原点をたどる!
日本の古代に、アフリカの大地に、
謎を秘めたそのルーツを探り、
ついに現代の日本で鋳造ビーズを再現した!
●目次
1章 日本の古代ビーズ
1.ビーズ鋳造鋳型が二十年前から出土し始める
2.四つの偶然
2章 古代ビーズが今なお息づいている
1.時空を超えてビーズと鋳造用多孔土盤が繋ぐ日本とアフリカ
3章 古代鋳造ビーズ再現
1.ビーズ製作基本技法
2.出土多孔土盤
3.アフリカにおける鋳造ビーズ製作技法
4.検証
4章 点描 西アフリカの人と自然
5章 ビーズの孔からのぞいた西アフリカの光りと影
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book shelf
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実験考古学的な内容が珍しいです。内容も読みやすく書かれています。 著者は偶然見つけたアフリカのビーズ製作の写真を実際に現地で確認し、自分で実験し、研究を発展させていきます。そこでモノだけの観察では見えてこないこと、たとえばガラスビーズは2度焼成しないと仕上げがうまくいかないことなど、自分で実験してこそ判明するがモノは何も語ってくれない、そこを証明するのが実験考古学の醍醐味だと教えてくれる本です。それにしてもアフリカで現在も使っている型が日本で出土する型とほとんど一緒なのは衝撃的でした。
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