出版社内容情報
1945年6月29日未明のB-29岡山大空襲。それは米軍のテロ攻撃であった!
岡山空襲研究の第一人者が米軍資料を基に岡山空襲の無差別性を暴く
序章 忘れないで。岡山大空襲 1章 無差別爆撃の『目標情報票』 2章 モンゴメリーの講演 統計『都市目標の破壊』/『リトモザイク:岡山』 3章 『焼夷電撃戦の分析報告』――「結論の絵」―― 4章 『日本上空の第20航空軍』 ――炎の5ケ月―― 終章 少年の戦争 付録 「米軍資料」の史料批判の方法
「6月29日の岡山大空襲は、敵の物理的戦力を直接たたく作戦でないことは明らかだ。(中略)明らかに岡山大空襲は、一般市民の戦意をそぐためになされたテロ攻撃(恐喝空襲terror raids)であった。先にふれたが、彼等の焼夷弾攻撃地域にある標的で、岡山城と中学校校舎が100%、反対に鉄道施設が3%ということに、岡山大空襲の本質が見える。『目標情報票』の締めくくりの言葉は、中小都市岡山に対してテロ攻撃をしていることをあからさまに語っている。この空襲で、少年はたまたま逃げおおせたが、2000人を超える岡山市民が殺された。」
3月に発表された『米軍資料ルメイの焼夷電撃戦』の資料を発見した著者が、岡山空襲に絞り、米軍の空襲がいかに一般市民を標的とした無差別爆撃であったかを検証した一冊。
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- 和書
- 超凡思考 幻冬舎文庫