出版社内容情報
三好伊平次は、明治期において全国に先駆け岡山で部落民自身による自主的運動団体である「備作平民会」の創立者として、大正期以降は内務省の融和政策立案者として、さらに昭和期には『同和問題の歴史的研究』を著した部落史研究家として著名であるが、これまでは資料的制約もあり本格的な研究は行われていなかった。同研究会は、長く封印されていた三好書斎資料を駆使して彼の生涯をリアルに紹介し、あわせて、同時代の運動家や理論家と対比させつつ、彼の解放論や歴史論の思想史的分析を行っている。
1部 三好伊平次の生涯と部落理論 第1章 三好伊平次小伝 第2章 朝鮮移民運動の展開と挫折 第3章 三好伊平次の部落理論
2部 同時代の運動と学説
第4章 三好伊平次と初期水平社 第5章 『明治之光』の群像-大和同志会と三好伊平次 第6章 喜田貞吉の部落理論 第7章 『所謂特殊部落ノ種類』と柳田国男
あとがき 三好伊平次年譜
三好伊平次は、明治期において全国に先駆け岡山で部落民自身による自主的運動団体である「備作平民会」の創立者として、大正期以降は内務省の融和政策立案者として、さらに昭和期には『同和問題の歴史的研究』を著した部落史研究家として著名であるが、これまでは資料的制約もあり本格的な研究は行われていなかった。同研究会は、長く封印されていた三好書斎資料を駆使して彼の生涯をリアルに紹介し、あわせて、同時代の運動家や理論家と対比させつつ、彼の解放論や歴史論の思想史的分析を行っている。
内容説明
明治期において全国に先駆け岡山で部落民自身による自主的運動団体である「備作平民会」の創立者として、また大正期以降は内務省の融和政策立案者として、さらに昭和期には『同和問題の歴史的研究』を著した部落史研究家として知られる三好伊平次の生涯を紹介し、同時代の運動家や理論家と対比させつつ、彼の解放論や歴史論の思想史的分析を行った力作。
目次
1 三好伊平次の生涯と部落理論(三好伊平次小伝;朝鮮移民運動の展開と挫折;三好伊平次の部落理論)
2 同時代の運動と学説(三好伊平次と初期水平社;『明治之光』の群像―大和同志会と三好伊平次;喜田貞吉の部落史論;『所謂特殊部落ノ種類』と柳田国男)
著者等紹介
岩間一雄[イワマカズオ]
1936年名古屋市に生まれる。1963年名古屋大学法学研究科博士課程。法学博士。現在、岡山大学名誉教授
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