内容説明
世界的視野からクールジャパンの始原を照らす…。19世紀ジュネーヴの、画家を目指した青年テプフェールの挫折から生まれたストーリー漫画。本書は、元来非物語的メディアであった漫画が、漫画であるからこそ可能な表現法を獲得しながら、新しい物語形式として多くの人によって受け入れられた点に着眼。彼ならではの絵と文の組合せや人物の描き方等を通し、固有の笑いや物語展開がいかに生み出されたのかを考察。付録として、ゲーテも激賞した代表作『ジャボ氏の物語』初版を日本語訳付きで完全復刻。
目次
序章 テプフェール漫画誕生の経緯
第1章 笑いが基本
第2章 絵で何をどのように物語るか
第3章 顔としぐさのメディア
第4章 本のメディア
終章 テプフェールの死から「イエロー・キッド」の時代まで
著者等紹介
森田直子[モリタナオコ]
1968年神奈川県藤沢市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、パリ第7大学博士課程修了。博士(文学)。現在、東北大学大学院情報科学研究科准教授(専攻は比較文学、フランス語圏文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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