感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
28
前著で「とりあえず就職」の実態研究を通しそのポジティブ面を見出した著者。キャリア指導の現場において、「とりあえず」就職する学生を無防備に社会に送り出すのではなく、彼らを「自立した契約主体」として育むための取り組みを記していく。読みやすくはないが、自分に注目しキャリアをきづいていくキャリアデザインの軸(自分軸)と、労働法や契約についての実践的な知識など、過去ないがしろにされてきた社会軸がともに必要(本書は基本的に各章とも両面を組み合わせて構成される)ということがよく伝わる。大いに参考にさせてもらおうと思う。2016/12/19