内容説明
代表作『序の舞』や「極妻」シリーズをはじめ、これまでの監督作品63本。また映画はもとより数々のテレビ映画・テレビドラマ等の脚本も手がける中島貞夫監督が、映画の本質は「やらせ」であると喝破し、そのコツを『首領を殺った男』を題材に、実例に沿って易しく語った、中身のギュッと詰まった四日間の講義録。映画製作を志す人・映画製作に携わる仕事に就きたい人はもちろん、すべての映画好きのために。
目次
1章 映像表現の特徴(空間的に;時間的に)
2章 なにをつくるか(企画;脚本(シナリオ))
3章 製作準備(準備―被写体を選ぶ/つくる;演出―映画ではなぜ「監督」と呼ばれるか)
4章 撮影段階(映画演出の基本;撮影)
5章 編集(シーンを構成するショットの編集;映画における「受け」の重要性)
著者等紹介
中島貞夫[ナカジマサダオ]
1934年8月8日、千葉県東金市生まれ。映画監督。都立日比谷高校時代は野球選手として活躍する。55年、東京大学文学部美学美術史科入学。倉本聰らと「ギリシャ悲劇研究会」を結成し、日比谷野外公会堂公演での演出を担当する。59年、卒業と同時に東映入社。京都撮影所配属となる。64年『くノ一忍法』で監督デビュー。65年、京都市民映画祭新人監督賞受賞。67年よりフリー。やくざ、風俗、任侠、時代劇、文芸もの、喜劇等々、作品は多種多様
吉田馨[ヨシダカオル]
1964年4月11日、兵庫県尼崎市生まれ。文学博士。83年、大手前女子大学文学部歴史学科入学。87年、卒業と同時に尼崎市立地域研究史料館勤務。93年より映画研究誌『FB』同人。05年、大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻博士後期課程(美学専修)入学。10年、単位取得満期退学。京都映画祭事務局長をへて、現在は京都映画映像活性化委員会事務局長。愛知大学、京都精華大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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