出版社内容情報
最先端技術を支えている「電波と光」の最も基本的な知識を読みやすく、わかりやすく解説することで、その先の技術も見据えていく。いまの世の中は「電波」で成り立っているといっても過言ではありません。ラジオ、テレビ、携帯電話、Wi-fi、Bluetoothなど、あらゆる場面で電波は欠かせないものとなっています。電波と同じく電磁波の一種である「光」についても同様です。照明としての光だけでなく、その特性を生かした活用がされており、フォトニクスとよばれる光工学として、光通信や光半導体、光デバイスなど、実用化が進められている技術が多く、非常に注目されています。
本書はこれら最先端技術を支えている「電波と光」の最も基本的な知識を読みやすく、わかりやすくまとめ、その先の技術を見据えていくことを目指した一冊です。
第1章 私たちの生活に欠かせない電波
第2章 電磁波の正体
第3章 電波も光も同じ仲間
第4章 光のさまざまな性質
第5章 これからはフォトニクスの時代
井上 伸雄[イノウエ ノブオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
23
素晴らしい入門書。これ以上は望めない最高峰。前の本までフレミングの左手の法則と右手の法則?は?と言ってた私。それはモーターと発電機の原理の違い。電・磁・力だよ。光ファイバーには電気じゃなくて光が通っててね、1本のケーブルに1つから複数の光を同時に通せるようになったから大容量送信が可能になったのだよ。これからはフォトニクスの時代。0か1かのデジタルを脱却してシュレーディンガーの猫方式で00,01,10,11信号になっていく研究中なんだべよ。←これ、この本の成果。すごいバージョンアップした。おすすめします。2022/11/12
ルーシー
8
電波・半導体・光通信・ブルーレイ…「よくわからないけど便利なもの」について、簡単過ぎず難し過ぎずな説明で素人でもよく理解することが出来ました。面白かったです。2024/09/10
6ちゃん
6
書名に偽りなし。今まで読んだ中で最高に近い科学入門書。ラジオ、TV、携帯、ネットといった現代文明に必須の要素に必要不可欠な知識を、豊富な図と的を射たメタファーで丁寧に解説し、やがて読者は電波天文学や量子力学の壮大な世界にいつの間にか誘われていく。当たり前のように使っている機器の裏側には、先人の努力とひらめきがあった。それを無理なく読ませ、有難味を感じさせる著者の筆力に驚嘆する。見た目は完全にオッサン向けだが、だからこそ万人向け。現代文明にお世話になっている全ての皆様に是非ともお読みいただきたい。2023/02/22
kamekichi29
6
電波、電磁波、光の性質や産業での応用など、期待していたよりもわかりやすく説明されていました。 電磁気学を勉強していた頃に読んでみたかったな。2022/02/16
dahatake
3
とても分かりやすかった。 電波。電気。電磁波。そして光。これらの「波」と周波数から始まって。 その応用としての、通信、スペクトル分析、電子顕微鏡、そして量子コンピュータまで。 一度での消化をしきれなかったら、手元に置いておくべき一冊。2021/12/26
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