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内容説明
リーダーは教えない。“自力で”成長していく人材を育てた史上最強の教育機関・松下村塾のリーダー松陰は何をしていた?
目次
序章 吉田松陰と松下村塾(松下村塾が明治日本の基礎をつくった;松陰の生涯 ほか)
第1章 松下村塾の誕生と教育の変遷(日本における教育の萌芽;争乱期の教育 ほか)
第2章 吉田松陰の教育(師弟同行・共学の思想;師友を求め歩く旅 ほか)
第3章 松下村塾の教育現代への応用(松陰は何を教えてくれているのか?;コミュニケーション能力の開発 ほか)
著者等紹介
桐村晋次[キリムラシンジ]
1937年下関市生まれ。1963年東京大学法学部卒業後、古河電気工業に入社。人事部長、取締役経営企画室長、常務取締役を経て、古河物流社長。この間、筑波大学大学院(夜間)カウンセリング専攻修了。神奈川大学経営学部教授、法政大学キャリアデザイン学部教授、同大学院経営学研究科教授、神奈川大学特別招聘教授、日本産業カウンセリング学会会長、人材育成学会理事を歴任。40年にわたり、松下村塾の人材育成について研究し、同テーマでの月刊誌への連載、新聞・雑誌への寄稿をはじめ、企業・教育研修機関での講演も多く行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
27
ゴシ太箇所のみ。人間は、個人の素質もさることながら、自分を取り巻く集団からの影響に大きく左右される。松陰は自分の死後も塾生が自力で育っていける教育システムを生み出した(31頁)。◆獄中で600冊を読破(66頁~)。千冊のホリエモンみたいだな。一生が勉強と考えると、師も弟子も互いに教え合い、ともに学ぶ、師弟同行の思想は明快(72頁)。松陰は他人の言動を鵜呑みにしたり、自分の意見として主張するのを極端に戒めた(100頁)。批判的精神をこそ。2016/03/06
Mori
12
たった2年と4ヶ月で幕末の志士たちを輩出した松下村塾の手法を現代にどう落とし込むかという内容。吉田松陰という人がいかに、他人にも自分自身にも厳しかったかが伺える。学問とは何かを説明せずに、何のために学びたいかを問い、志はどうあるべきかを説かずに、あなたの志は何かと問う。そしてみだりに師や弟子になること、そもそも学を求めることを戒め、なぜ自分に今学問が必要なのかを考えさせた。反面、塾生の長所を最大限引き出し、短所は時間をかけて自覚させることで長所に転じさせるといった寛容さと忍耐力をあわせもった人でもあった。2020/05/09
kuro
8
コテンラジオが楽しかったので、参考文献を読んでみた。維新志士をたくさん輩出した松下村塾。吉田松陰の教育が格好いい。自分もたくさん本を読んで実践する人生を歩みたい。2021/08/26
abekinu
7
大部分は歴史の話。人の育て方、という観点では師も弟子と一緒に学ぶ姿勢を持つこと、情報収集するための有用なネットワークを作ること(目的に沿った情報が入手できるような)。松陰の人の育て方の詳細が知りたかった。2017/04/08
Hideaki Hoshiai
7
「松陰主催の松下村塾の存在期間は2年4ヶ月。大部分の門下生が、直接彼に学んだのは数ヶ月から1年。いくら松陰が偉大だとしても、没後10年もたって実現した維新を、彼の力で導いたというのは少々課題評価であろう・・・」 「しかし、松下村塾の出身者が維新に大きな役割を果たしたことは疑いもない事実。とするならば、松下村塾での出会いをきっかけに、集団で学び議論をすることを体得した塾生の間に、相互啓発の相互効果が起こり、態度変容を引き起こしていったとみることはできないだろうか・・・」 これがテーマです。 2015/02/07