内容説明
大切なのは、今、この瞬間。実感できれば人生は変わっていく。1万人以上のベトナムの人々を、無報酬で失明から救ってきたドクターからのメッセージ。
目次
第1章 ベトナムへ
第2章 親父の死
第3章 幸せ物質
第4章 お前はどうしたいんだ?
第5章 毎日が宝物
第6章 行けるところまで
第7章 瞬間を生きる
著者等紹介
服部匡志[ハットリタダシ]
1964年大阪生まれ。フリーの眼科医。父親の入院中の心ない医師の言葉がきっかけとなり、「患者の痛みをわかる医者になる」と決意。京都府立医科大学卒業後、日本各地の病院で経験を積む。2002年よりベトナムのハノイ国立眼科病院で最先端の内視鏡を駆使して網膜剥離や糖尿病網膜症などの治療、指導を始める。その技術は世界トップレベルで、誰もが認める凄腕。ベトナムでは報酬をいっさい受け取らず、日本で稼いだアルバイト代で旅費、滞在費、治療費などをまかなっているため、「ベトナムの赤ひげ先生」と呼ばれることも(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
46
人間は目が見える時は、それが当たり前だと思う。だから、そのありがたみには、なかなか気づかない。目が見えなくなって初めて、いかに自分が幸せだったのか気づく。それが運命なのかどうか、わからない。でも、現実は目の前にある。今まで当たり前だと思っていた常識もすべてのものは、変化し続ける。人間も地球も宇宙も変化し続けている。昨日と今日は違う日で明日はまた違う一日がやって来る。だからこそ、一日一生。今日一日を二度と来ない日として大切に生きていきたい。上手くいかないことがあっても、人間は健康で元気があれば何でもできる。2020/04/22
Sato
15
ベトナムで無償の医療活動を行っている眼科医のお話。少し前のNHKドラマの原作。1カ月の半分をフリーの眼科医として日本全国で手術を行い、残り半分をベトナムの貧しい人々のために無償で診療や手術を行っている。文化も言葉も違うベトナムでの活動は、なかなか周りのベトナム側スタッフから理解が得られず苦労したようだが、「患者さんを自分の家族と思え」と自ら率先垂範することにより、徐々に協力者も増えてきたようだ。一人の人間としてどれだけ真剣に、そして医者としてどれだけ謙虚に患者さんのことを考えられるか?頭が下がる思いだ。2019/02/25
ROCKDOWN
10
ベトナムで私財を投げ打って無償の医療活動を長年続ける著者の自伝。不知だったが、こんな日本人がいるのかと感動した。 なぜこんなことができるのか?の問いに著者自身も答えられず「よく分からないが、そこに治療が必要な患者がいるから」と。 著者の生き方から人間の動機は内向きよりも外向きの方が強くなることを学んだ。 とにかく凄い生き方。到底真似はできないが、無私の心を持ち社会や人のための行動を行いたいと考えさせてくれる一冊である。2020/12/10
学生
4
NHK ドラマ ベトナムの光2023/11/06
敬之
4
カンブリア宮殿を見て読んだ2017/01/04