内容説明
写真の終わりを告げるためではなく、写真を何か別のものに変えるために。これまでの写真の論理をデジタルな視座から照射する。
目次
デジタル写真と写真のリアリティ
さらば、痕跡の美学
ベンヤミンの亡霊
痕跡と出来事
プロヴォークなんて、こわくない!中平卓馬的問題をめぐって
箱庭としての風景、あるいは記号の秩序
背景の表面化、底の浮上
対象の不在、行方不明のイメージ
視線の交換と反射―見ることと見られることの内面化
運動としてのイメージ、思考としてのイメージ
記録と記憶、そして忘却
Digital Fraction