目次
心を育てる(子どもの心を育てるために大切なこと;自分を表現できる子どもに育てる ほか)
心を表現する(自分の心を表現できる社会へ;受けとめられたとき心はひらく ほか)
読んで育つ書いて育つ(読んで育つ―本がある環境;見ていてくれる 愛されている ほか)
表現と人生―牧水の歌と人生を中心に(カウンセリングと短歌;いま子どもたちは―言葉にかかわるなかで ほか)
つなぐ―子や孫のために(つなぐとは―はじめに;すべては聞くことから始まる ほか)
著者等紹介
伊藤一彦[イトウカズヒコ]
歌人。昭和18年、宮崎市に生まれる。早稲田大学在学中に作歌を始める。評論『若き牧水』で宮崎県文化賞、第6歌集『海号の歌』で読売文学賞詩歌俳句賞、第9歌集の『新月の蜜』で寺山修司短歌賞、第10歌集『微笑の空』で迢空賞、第11歌集『月の夜声』で斎藤茂吉短歌文学賞を受賞。現在、宮崎県立図書館名誉館長。若山牧水記念文学館館長。宮崎県立看護大学客員教授。チャイルドラインみやざき顧問。現代歌人協会理事。毎日歌壇、産経歌壇、宮日歌壇、態日歌壇、西日本歌壇等の新聞歌壇の選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はっち
1
宮崎県出身の歌人。聞く、話す、書くという言葉の表現をしていく事で人間関係であったり、地域との繋がりをより良いものにしていける。という著者の講演を書籍化。郷土の歌人若山牧水の短歌であったり、子供達や老人の短歌を紹介するなどして、それぞれにいろんな思いがある、それを表現する事の大切さを感じました。今までこの様な本は読んだ事がなかったけど、色々と考えさせられ良かったです。2014/02/08
おゆ
0
自己表現は基本的人権、という下りではっとした。周囲に合わせることをよしとする空気は、合わせない(合わせられない)ものをはじくようになる。社会的立場ではなく、人間として対等、という認識の上で話をする(アサーション)。聴くとは、肯定も否定もせずにただ受容すること。ただ耳に入れるのではなく、問いかけをすること。読書で内言語をはぐくみ、書くことで気付きを得る。まとめようとすると小難しそうになるけど、読んでみるとさくさく明快で軽快なとてもわかりやすい本。短歌の引用も楽しい。2015/11/16
Miwa_N2
0
歌詠みの先達に頂いた本、おおらかな筆者の人柄そのままに、聴いて、書いて、話して、自分の思いを表現し、そして受け止めることの大切さに改めて気付かされました。誰かと話したり、思いを綴って心にたまったものをすっと軽くしたくなる本です。2014/11/10