内容説明
春一番、花嵐、梅雨、真夏日、台風、秋雨、千切り風、雲海…宮崎の季節の話題や気象事象をふんだんに盛り込んで、地域気象環境学への楽しいいざない。四季の流れが明瞭で、人々をとりまく気象環境が目にうつるように移行してゆく日本の各地域には、古くから四季の流れに順応した生産と生活のパターンがあり、それらが地域の特色として受けつがれてきた。これらの古くから伝承してきた地域の環境と生産・生活のパターンは、政治・経済が地球規模化する21世紀に各地域が生き生きと輝くための、貴重な資源ということができる。
目次
第1章 宮崎の四季(四季の原因と日本の四季;宮崎の四季)
第2章 宮崎の気象環境(日射環境;温度環境;水文環境;風環境)
第3章 農林業と気象(総説;農業と気象環境;林業と気象環境)
付録
著者等紹介
内嶋善兵衛[ウチジマゼンベエイ]
農学博士。1929年長崎県生まれ。1950年宮崎大学宮崎農林専門学校農科卒業。1950年農林省農業技術研究所入所、九州農業試験場・農業環境技術研究所の研究室長・科長を経て、1987年お茶の水女子大学理学部教授。1995年宮崎公立大学人文学部教授・学部長。1997年同大学学長就任、2003年退任現在に至る。1965年日本農業気象学会賞、1986年農林水産大臣賞。1996年宮崎県文化賞(学術)。2000年日本農業研究所賞、環境庁長官賞
竹前彬[タケマエアキラ]
1941年福岡県生まれ。1965年宮崎大学農学部農学科卒業。1965年宮崎県庁入庁、県農業試験場で牧師・科長・部長を経て、県農政水産部特別専門技術員、県総合農業試験場茶業支場長を歴任。2002年退職現在に至る
岩倉尚哉[イワクラナオヤ]
1953年宮崎県南那珂郡南郷町生まれ。1977年宮崎大学工学部電気工学科卒業。1978年(財)日本気象協会福岡本部。1998年(財)日本気象協会宮城支部長。2003年(財)日本気象協会退職、(有)メテオエム設立。自然保護ボランティア団体「宮崎グリーンヘルパーの会」会長、社会福祉法人理事
平木永二[ヒラキエイジ]
1949年鳥取県生まれ。1972年鳥取大学農学部農業工学科卒業。1973年宮崎県庁入庁、県総合農業試験場研究員、児湯農林振興局、中部農林振興局技師を経て、2003年県総合農業試験場畑作園芸支場特別研究員兼主任
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