内容説明
緊急刊行!自民、民主、官僚、電力会社、企業、司法、アカデミズム、新聞、テレビ―この国において「原発を推進してきた」「それに加担してきた」当事者たちが現在まで行ってきたことと、その責任を徹底的に検証する。原発推進行政と戦ってきた14人だからこそ語れる、リアルな言葉を結集。
目次
坂本龍一―原発問題を抱える今の日本を、世界はどう見ているのか
江田憲司―電力をめぐる「政官業のコングロマリット」を壊すには
保坂展人―スリーマイルからフクシマまで、原発推進行政と戦い続けた30年
古賀茂明―電力会社と政治家・官僚は、どのように手を組んできたのか
小出裕章―この国のアカデミズムと原発はどう結びついているのか
飯田哲也―原発推進政策の中、自然エネルギーはいかに排斥されてきたのか
田中三彦―企業、行政、メディアと戦ってきた「元原子炉圧力容器設計者」の証言
和田光弘―原発訴訟は必ず電力会社が勝つ、その仕組み
上杉隆―3・11以降の「今ここにある、そして加速度的に悪化していく危機」について
丸山重威―日本のメディアによる原発報道の歩みとは〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
時折
4
この本をたくさんの人に勧めたいと心から思います。日本の根本的アップデートが迫られています。改革派は小異でぐちゃぐちゃせずに、大同で動きましょう。2012/02/06
東雲
3
原発は100%止めることができる。と力強く彼らは言う。脱原発はもう絵空事ではない。『ワタシは、この未曾有の災禍により、我が国も、そして地球も、昨日までよりはより良く成るとしか思えません。』という菊地成孔氏の言葉を思い出した。変わって欲しい。と切に願う。2012/02/13
nizimasu
2
サイトでも読んでいたけど、坂本龍一のスタンスは一貫していて納得がいく。あとはこの本の肝は人選なんだけど、何人か、なんで出ているのとも思わせる。それが言論の多様性と言うのはもっともな話だけど、編集的にはしっぱいだったかな。2013/06/02
おね様
1
一元的に原発のことを考えるとなんだか見えてこない部分があって、この違和感なんだろうと思っていたけどこのことの本質は明治時代の『殖産興業』 あたりから見ていかないと本質的なことにたどり着かいないのではないかとこの本で気づかされた。ある意味では旬な人たちの話ばかり。注目の1冊です。2012/04/05
tk
1
小出裕章と古賀茂明の項が特に良かった。2012/01/20