内容説明
エドワードはチャールズ王子に掛け合い、先の決戦で捕虜となった政府軍士官トールボット大佐の釈放に成功する一方で、妹のフローラをめぐり旧友ファーガスとは決闘寸前に…。やがて、反乱軍は敗北するが幸運にもエドワードはトールボット大佐の尽力で赦免される。その後、再建に努めたタリー・ヴィオランの後継者となるが、ファーガスは起訴され裁かれる事になる。…ファーガスの壮烈な忠誠心と死、そして、スチュアート王家再興に人生を捧げるフローラ。英文学の巨人が描いた歴史小説の金字塔。完全新訳、決定版。
著者等紹介
スコット,ウォルター[スコット,ウォルター][Scott,Walter]
1771~1832。1771年、エディンバラで生まれる。大学で法律を学び、法廷弁護士の資格取得後、バラッド研究家として名を挙げる。その後、小説に転向、第一作が『ウェイヴァリー』(1814年)で、世界的に評価の高い名作とされた。1832年、トゥイード川に面するアボッツフォードの邸宅で61年の生涯を閉じる
佐藤猛郎[サトウタケロウ]
1931年、東京に生まれる。東京教育大学(現筑波大学)卒業。19世紀英文学、特にウォルター・スコットを研究。NPO日本スコットランド協会代表理事。日本カレドニア学会幹事。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きりぱい
4
政治的局面でも場当たりだったウェイヴァリーは、ここにきて恋愛がらみでも友人関係を気まずくさせる。一時はいらぬ気を回したけれど、寛容さを示す王子が悪くない。それにあずかることになるウェイヴァリーも、後から後から明らかになる事情に、やれやれやっとか、と分別があるようになってくる。現王か追われた王か、どちらにせよ忠誠を誓ったからには戦うことが義務。そこを汲んで赦免された者もいれば、到底許されぬ者もあり、遠回りだったけれども、すべてはいいように落ち着いた。後半はなかなか胸を熱くさせる場面も。2012/01/18
かしこ
1
信条に従う兄妹が良かったな……2020/01/12
takeakisky
0
疾風怒濤の下巻。冴えたアフォリズムもいくつか。恩義と、名誉の道がいつも平坦で歩きやすい道だったら、その道を通っても大した功績にはなりません。手もなく捻られるウェイバリーの様が明かされる。そして大団円。終わりよければすべてよし。ロマンの醍醐味。2022/07/31
daruma_kap
0
微塵も覚えてない。トム・ジョウンズと混ざってる。ジャコバンの話はどっちだっけ?
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