内容説明
古代、中世、近世―広汎な史料を背景に、貪欲な探究心、風土・歴史・文学等への造詣の深さで、史実と伝承の暗部に解説と写真図版で鋭くアプローチした古典随想。『竹取物語』から『夜明け前』までの多様な古典作品についての定説に鋭く斬り込む、斬新な仮説と読みを七十五編に凝縮。
目次
1 古代(竹取物語と富士山―祭神になりそこねたかぐや姫;住吉明神―和歌三神とは;屋島城―古代の渡来人 ほか)
2 中世(作州誕生寺―法然の伝記;浄土自堕落―悪人正機説;熊谷直実と平敦盛―『平家物語』の虚実 ほか)
3 近世(出雲のおくに―見飽き候;この世の極楽、あの世の地獄―無間の鐘;俳人から歌人へ―田捨女の生涯 ほか)
著者等紹介
外村展子[トノムラノブコ]
1952年生まれ。京都市出身。奈良女子大学大学院住環境学専攻中途退学。転向して現在は、在野の国文学研究者。中世文学会会員。著書・論文に『関東俳諧叢書』全32巻(共編・青裳堂書店・文部科学大臣賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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