Chemistry - 英知を養う化学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 1052/高さ 27cm
  • 商品コード 9784860431778
  • NDC分類 430
  • Cコード C3043

出版社内容情報

暗記物であった化学を大きく変えた、米国化学会が総力をあげて作った教科書の翻訳版。「有機化学」、「無機化学」などに分類しない従来にはなかった方法で解説し、全てのページが考えながら化学の基本を学ぶように書かれている。各章末に章末問題も収録した。


著者:American Chemical Society
監訳者:田丸 謙二 東京大学名誉教授
翻訳者:廣瀬 千秋 東京工業大学名誉教授
原書:『CHEMISTRY』 A Project of the American Chemical Society
    W. H. Freeman Publishers, 2005



序 章

第1 章 水:自然が生んだ不思議
1.1  物質の相
1.2  原子モデル
1.3  分子モデル
1.4  分子モデルで使われる価電子:ルイス構造
1.5  電子対の3 次元配置
1.6  水分子の極性
1.7  水が室温で液体になっている理由
1.8  水の中の水素結合が果たすその他の構造的役割
1.9  生体分子の中の水素結合
1.10  相変化:液体から気体への変化
1.11 分子の計数:モルの概念
1.12  水の比熱:地球の保温メカニズム
1.13 章のまとめ
1.14 展開事項:液体の粘度
●第1 章 章末問題

第2 章 水溶液と溶解度
2.1  溶液中の物質
2.2  極性分子の水溶液
2.3  イオン化合物水溶液の特徴
2.4  イオン化合物の形成
2.5  イオン化合物の溶解にともなうエネルギー変化
2.6  イオン溶液からの沈殿反応
2.7  イオン化合物の溶解度則
2.8  濃度とmol 単位で表した物質量
2.9  質量・モル・体積の計算
2.10 溶液反応の化学量論
2.11 気体の水溶液
2.12 水自身の間での酸塩基反応
2.13 水溶液中の酸と塩基
2.14  プロトン移動反応の拡張-ルシャトリエの原理
2.15 章のまとめ
2.16 展開事項:CO2 と炭素循環
●第2 章 章末問題

第3 章 原子の起源
3.1  分光学そして星と宇宙の組成
3.2  裸の原子:原子核
3.3  宇宙の進化:星の誕生
3.4  核反応
3.5  核反応エネルギー
3.6  宇宙における元素の存在比と原子核の安定性
3.7  惑星の生成:地球の誕生
3.8  章のまとめ
3.9  展開事項:同位体-宇宙の年齢と蜜の甘味
●第3 章 章末問題

第4 章 原子の構造
4.1  元素の周期性と周期表
4.2  原子の発光スペクトルと吸収スペクトル
4.3  波動としてみた光
4.4  粒子としてみた光:光電効果
4.5  原子の量子モデル
4.6  波動の粒子性と粒子の波動性
4.7  原子内電子の波動モデル
4.8  原子内電子が持つエネルギー:原子が崩壊しない理由
4.9  多電子原子:電子スピン
4.10 周期性と電子殻の関係
4.11  波動方程式と原子軌道
4.12 章のまとめ
4.13  展開事項:球対称を持つ電子波のエネルギー
●第4 章 章末問題

第5 章 分子の構造
5.1  異性体
5.2  ルイス構造と異性体の分子模型
5.3  σ型分子軌道
5.4  シグマ軌道と分子の幾何構造
5.5  多重結合
5.6  π型分子軌道
5.7  非局在化軌道
5.8  分子の幾何構造の表現法
5.9  立体異性
5.10  官能基:生命を面白くするしくみ
5.11 分子認識
5.12 章のまとめ
5.13  展開事項:反結合性軌道と酸素
●第5 章 章末問題

第6 章 化学反応
6.1  化学反応の分類
6.2  イオン化合物の沈殿反応
6.3  ルイス酸とルイス塩基:定義
6.4  ルイス酸とルイス塩基:ブレンステッド-ローリーの酸塩基反応
6.5  ルイス/ ブレンステッド-ローリー塩基および酸の強度予測
6.6  ルイス酸とルイス塩基:金属イオン錯体
6.7  ルイス酸とルイス塩基:求電子試薬と求核試薬
6.8  形式電荷
6.9  酸化還元反応:電子の移動
6.10  酸化還元反応の反応方程式をバランスさせる
6.11 含炭素分子の酸化還元反応
6.12 章のまとめ
6.13 展開事項:滴定実験
●第6 章 章末問題

第7 章  化学におけるエネルギー論:エンタルピー
7.1  エネルギーと変化
7.2  熱エネルギー(熱)と力学的エネルギー(仕事)
7.3  熱エネルギーの移動
7.4  状態関数と経路関数
7.5  系と外界
7.6  熱量測定(カロリメトリー)とエンタルピーの導入
7.7  結合エンタルピー
7.8  標準生成エンタルピー
7.9  生体系におけるエネルギーの統御
7.10  圧力-容積仕事、内部エネルギー、エンタルピー
7.11  エンタルピーから分からないこと
7.12 章のまとめ
7.13  展開事項:理想気体と熱力学
●第7 章 章末問題

第8 章  エントロピーと分子の秩序性
8.1  混合と浸透
8.2  確率と変化
8.3  混合系における分子配置を計る
8.4  巨視的な系における混合と浸透の位置づけ
8.5  分子の間でのエネルギー分配
8.6  エントロピー
8.7  相変化と正味のエントロピー
8.8  ギブズ自由エネルギー
8.9  化学反応に対する熱力学計算
8.10 油と水が溶け合わない理由
8.11  両親媒性(Ambiphilic)分子:ミセルおよび二重層膜
8.12 溶液の束一性
8.13 浸透圧の計算
8.14 分子組織化の代償
8.15 章のまとめ
8.16 展開事項:ゴムの熱力学
●第8 章 章末問題

第9 章 化学平衡
9.1  平衡の実態
9.2  平衡点に対する数学的表現
9.3  酸塩基反応と平衡
9.4  共役酸塩基対の溶液:緩衝液
9.5  タンパク質が持つ酸塩基特性
9.6  イオン塩の溶解平衡
9.7  熱力学と平衡定数
9.8  平衡定数の温度依存性
9.9  生体系における熱力学
9.10 章のまとめ
9.11  展開事項:平衡定数の熱力学的基礎
●第9 章 章末問題

第10章 酸化還元:電気化学
10.1  電気分解
10.2  化学反応から得られる電流
10.3  電池の起電力
10.4  半電池電位:還元電位 874
10.5  化学電池で得られる仕事量および自由エネルギー
10.6  起電力の濃度依存性:ネルンスト式
10.7  還元電位とネルンスト式
10.8  共役レドックス反応
10.9  章のまとめ
10.10  展開事項:起電力と非酸化還元平衡
●第10 章 章末問題

第11章 反応経路
11.1  変化の道筋
11.2  化学変化の速度の測定と表現
11.3  反応速度に関する法則
11.4  反応の経路すなわち反応機構
11.5  1 次反応
11.6  温度と反応速度
11.7  光:反応を活性化するもう一つの方法
11.8  熱力学と反応速度論
11.9  章のまとめ
11.10  展開事項:酵素の触媒作用
●第11 章 章末問題

●付録A 章末問題解答
●付録B  298 K(25℃)における熱力学的データ
●付録C  標準還元電位: E°およびE°(pH 7)

最近チェックした商品