出版社内容情報
牛海綿状脳症（BSE）や鳥インフルエンザなどの発生により、日常的な食に対する危機感が消費者の間に高まってきています。 本別冊では、食の安全に関する最新トピックについて、基本的な知識や考え方・方針などを解説します。食中毒、残留農薬、遺伝子組換え食品、クローン牛、E型肝炎などのさまざまなテーマについて、どこまでリスクがあるのか、どう対処すればよいのかという疑問に答え、具体的な評価法や分析手法を紹介します。専門家だけでなく一般消費者にとっても必読の書籍となっています。
監修者：熊谷 進・局 博一・大政謙次（東京大学大学院）
第1章 人獣共通感染症
1．BSEとvCJD：発病機序と発生状況
2．BSEのリスク評価と食の安全・安心
3．ノロウイルス：感染様式と食中毒
4．E型肝炎ウイルス：感染様式と食中毒
5．高病原性鳥インフルエンザ：病原性と生態
第2章 遺伝子組換えとクローン
1．遺伝子組換え作物の生産段階における安全性
2．遺伝子組換え植物を利用した神経変性疾患の新しい治療法とそのリスク評価
3．遺伝子組換え食品のリスク評価と検知技術
4．体細胞クローン牛の生産と安全性
第3章 残留農薬
1．農薬のリスク評価とリスク管理
2．残留農薬の安全性とポジティブリスト
第4章 食品汚染有害物質
1．貝毒の毒性と化学
2．アジアの有害物質汚染と母乳の安全性
3．ダイオキシンの健康リスクと食の安全
第5章 病原細菌
1．世界レベルで重視される腸炎ビブリオ食中毒
2．黄色ブドウ球菌：毒素と食中毒
3．ボツリヌス菌：毒素と食中毒
4．カンピロバクター食中毒
第6章 真菌（カビ毒）
1．カビ毒の毒性と食品安全
2．カビ毒産生機構とその制御
第7章 食の安全とトレーサビリティ
1．食の安全管理のデザイン
2．食品安全とGAP
3．食品安全とトレーサビリティ
4．食品衛生と動物衛生のリスクアセスメント
[執筆者]
吉田 泰二 （東北農業研究センター 作物機能開発部）
高橋 真 （愛媛大学 沿岸環境科学センター 助教授）
国末 達也 （愛媛大学 沿岸環境科学センター COE研究員）
石井 孝司 （国立感染症研究所 ウイルス第二研究部 主任研究官）
石井 理華 （東京大学 大学院総合文化研究科）
渡辺 雄一郎（東京大学 大学院総合文化研究科 助教授）
武田 直和 （国立感染症研究所 ウイルス第二研究部 第一室長）
伊藤 壽啓 （鳥取大学 農学部教授／鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター長）
永山 敏廣 （東京都健康安全研究センター 多摩支所 理化学研究科長）
吉川 泰弘 （東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授）
熊谷 進 （東京大学 大学院 農学生命科学研究科 教授）
作田 庄平 （東京大学 大学院農学生命科学研究科 助教授）
三澤 尚明 （宮崎大学 農学部獣医学科 助教授）
篠原 温 （千葉大学 生物生産科学科 教授）
重茂 克彦 （岩手大学 農学部 助手）
春日 文子 （国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部 第三室長）
小熊 恵二 （岡山大学 医歯薬学総合研究科 教授）
小野寺 節 （東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授）
松田 友義 （千葉大学 大学院自然科学研究科 教授）
上路 雅子 （農業環境技術研究所 理事）
西山 未真 （千葉大学 園芸学部 助手）
西渕 光昭 （京都大学 東南アジア研究所 教授）
石浦 章一 （東京大学 大学院総合文化研究科 教授）
大島 泰克 （東北大学大学院 生命科学研究科 教授）
中口 義次 （京都大学 東南アジア研究所 助手）
中嶋 康博 （東京大学 大学院農学生命科学研究科 助教授）
中野 宏幸 （広島大学 大学院生物圏科学研究所 教授）
田部井 豊 （農業生物資源研究所 遺伝子組換え研究推進室長）
田辺 信介 （愛媛大学 沿岸環境科学センター 教授）
渡辺 伸也 （畜産草地研究所 育種繁殖部 生殖細胞研究室長）
筒井 俊之 （動物衛生研究所 疫学研究チーム 上席研究員）
日野 明寛 （食品総合研究所 企画調整部 GMO検知解析チーム長）
白土 東子 （国立感染症研研究所 ウイルス第二研究員 研究員）
品川 邦汎 （岩手大学 農学部 教授）
武士 甲一 （帯広畜産大学 畜産学部獣医学科 教授）
