内容説明
街は発見の坩堝。愛すべき路上の被写体たち。日頃見慣れた風景も、人々の暮らしの中で時々刻々と変わり、植物も四季折々変化している。だから遠出をしなくても、地元で充分楽しむことができる。いつまでも子どものような好奇心を持ち続けるかぎり。
目次
大あくび
おじさんトリオ
亜麻色の髪の乙女
花が咲く
水臭い仲
腐れ縁
親を見て育つ
脱帽
自動運転
蜘蛛型ロボット〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カエル子
5
松山の居酒屋さんで出会った一冊。「市井の人々の暮らしの中から、写真とタイトルで自分の見え方を表現し、日々を楽しんでいる」という著者。わざわざ旅に出なくても、日々あるき回る日常空間の中にも「気づき」の種がたくさん潜んでいることを教えてくれる良書でした。「化粧を落とす」と「消えたローソク」とか、絶妙すぎて感心したし、「輝くポスター」とか「おじさんトリオ」とか笑っちゃうものもたくさん。写真の練習も兼ねて、わたしも路上観察したくなりました。暑さが落ち着いたら始めます(先延ばし~)。2023/07/19