内容説明
幕末の蝦夷地・江差は、鰊漁と北前船の最終寄港地として繁栄し、多くの文士が集い、町人文化で華やいでいた。そこに維新動乱終焉の時、ある“お殿様”が豪華な「朝鮮通信使饗応の絵巻物」を持ってやって来た。本書は、その人物とは誰なのか、この絵巻物伝来の謎を解き明かす。またそこには、これに伴う栄枯盛衰を物語るファミリーヒストリーがあった。
目次
1 朝鮮通信使饗応の絵巻物『七五三図』
2 弓術の奥義書『ゑびらつづり』
3 その他の遺品
4 わが合田家の歴史
5 繁栄を示す江差の礎―蝦夷地では和人文化の中心地だった
6 維新動乱終焉時の蝦夷地
7 逗留した“お殿様”とはいったい何処の誰か
8 合田家に伝えられた「七五三図」の公開
著者等紹介
合田洋一[ゴウダヨウイチ]
昭和16年8月29日北海道桧山郡江差町生まれ。昭和36年3月北海道立江差高等学校卒業。昭和40年3月明治大学文学部史学地理学科日本史学卒業。名古屋・松山にて会社勤務の後、昭和56年12月独立し会社を設立して現在に至る。傍ら還暦を迎えてから古代史の歴史研究を始める。現在80歳、「新・古代史の会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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