内容説明
一揆の歴史上まれにみる勝利をもたらした武左衛門一揆。伝説、史実、虚構、誤伝をないまぜに伝えられ、今、忘れられようとしている武左衛門一揆の真実を、先人研究者達の業績を辿り、その背景となった泉貨紙の歴史とともに明らかにする。
目次
第1章 一揆顕彰の歴史と史料群(三回の顕彰期;虚構化の激しいとされた旧来の史料 ほか)
第2章 明らかになった一揆の真実(ためらう山奥;戸祇御前山の誓い ほか)
第3章 吉田藩の過酷な紙専売制度(吉田藩の紙生産破綻する;民利に配慮した周辺諸藩 ほか)
第4章 泉貨紙の歴史(戦国時代の発明か;泉貨紙独自の製法 ほか)
著者等紹介
宮本春樹[ミヤモトハルキ]
1957年宇和島生まれ。1979年京都教育大学卒業。1979年4月~2017年3月愛媛県公立学校教員として勤務。宇和島市文化財保護審議委員、毛利家史料調査会会等。日本民俗学会、愛媛民俗学会。著作:『段畑とイワシからのことづて』(上下巻)(創風社出版2006、第22回愛媛出版文化賞受賞)、『はまゆう年代記』(創風社出版2008、第24回愛媛出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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