内容説明
日本におけるこれまでの移民・エスニシティ研究では、外国人住民の「非集住地域」は必ずしも主要な対象とはされてこなかった。本書はそうした地域での希少な結節点となりうる「カトリック教会」、「地域の日本語教室」、「民族学校」の活動やその多文化状況に関する社会学的研究である。
目次
序章 「多文化社会・日本」の現況
第1章 「非集住地域」における外国人支援セクターとしてのカトリック教会
第2章 「非集住地域」における日本語学習支援活動を通した外国人住民の支援と包摂―ベトナム人技能実習生の事例から
第3章 「非集住地域」における民族的コミュニティの研究―四国の小さな民族学校を支える諸活動を中心に
第4章 外国人住民の「非集住地域」の地域特性―「ムラの国際結婚」と被災外国人研究の視点から
補論 「東北発多文化共生」をめぐる「認識の衝突」について―金明秀著「東日本大震災と外国人」への応答
著者等紹介
徳田剛[トクダツヨシ]
神戸大学大学院文化学研究科博士課程社会文化専攻単位取得退学。聖カタリナ大学人間健康福祉学部人間社会学科准教授。専門は地域社会学・災害社会学
二階堂裕子[ニカイドウユウコ]
大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程社会学専攻修了。ノートルダム清心女子大学文学部現代社会学科准教授。専門は地域社会学・都市社会学
魁生由美子[カイショウユミコ]
立命館大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士後期課程修了。愛媛大学教育学部准教授。専門は社会問題の社会学・福祉社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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