感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4fdo4
12
台湾だけの歴史を一冊にまとめた本。 石器、土器時代から始まり、原住民族、オランダ統治、鄭氏統治、清朝、日本、戦後台湾と丁寧な内容で中高生の教科書では書けないような踏み込んだ内容にも触れる。台湾は親日が多いが、さて日本には親台湾の人がどれくらいいるのだろうか。 2019/12/31
紅井流星
3
台湾原住民は現在14民族みとめられているそうで、ただし山以外の平地に暮らしていたいわゆる平埔族は、ほぼ漢族と混血になってしまったようである。しかしなぜ彼ら原住民は文明を自ら作ることをしなかったのだろうか?14の原住民は言葉が違うようだが、一緒なのは文字を持たないことである。よって歴史がないといってよい。オランダ・スペインの統治や鄭成功の活躍はあるが、歴史が始まったのは日本統治時代からと言っても過言ではない。2018/09/16
かにーじゃ
0
日清戦争後、日本領土になってから、日本はひどいこともしたかもしれないが、アヘン根絶・衛生事業(上下水道建設、コレラ対策)・鉄道整備・農業・教育など台湾の発展に大きく貢献したことがわかった。 第二次大戦後、日本敗戦後の大陸からの蒋介石率いる国民党(=外省人)による原住民(内省人)への弾圧がひどかったことを初めて知った。戦前、日本人により教育された知識人たちが、戦後外省人によって殺されたのは、のちに大陸で起こる文化大革命と同じではないか 内省人の李登輝が大統領にならなければ、現在の台湾発展は無かっただろう2021/10/02