内容説明
彼は日振島に生まれ育ち、20年にわたるアメリカでの単身苦闘の後、帰国してからの後半生を、郷里の更正に捧げた人物である。日振島の更正活動を皮切りに、宇和島、そして南予の社会教育の浸透に奮闘したかれの歩みと業績、その精神を、今に伝える。その足跡に大正デモクラシー期の宇和島が蘇える。
目次
序章 流れ着いた丸木舟
第1章 森岡天涯の前半生
第2章 日振島の更生活動
第3章 社会教育家に徹した森岡天涯
第4章 社会教育浸透の場、南豫会館
第5章 森岡天涯の社会教育、さらに飛躍する
第6章 碑文に残る天涯の遺訓
終章 天涯の自力更生思想こそいまを救う
著者等紹介
木下博民[キノシタヒロタミ]
1922年6月、愛媛県宇和島市で生まれる。1940年市立宇和島商業学校卒業。住友鉱業株式会社入社。1942年出征。中国・湖北省、湖南省、東北ハルビンなど大陸を彷徨。1945年実家は宇和島空爆により、吉野生村(現、松野町)へ疎開。1946年復員後、井華鉱業株式会社(住友鉱業株式会社の後身)に復職。1960年日本電気株式会社(NEC)に移籍。1970年NEC分身会社・日電厚生サービス株式会社(現、株式会社NECライベックス)設立と同時に出向(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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