出版社内容情報
今や学校は修羅場と化し、教育の荒廃はとどまるところを知らない。教育とは、戦前のように国を滅ぼし、また戦後のように人間をだめにすることなのか。著者は、40年の教職の体験を元にわが国の戦前・戦後の教育を問い直し、あらゆるイデオロギーから自由になって科学的認識に基づいた思考を確立することを提唱しつつ、教育の本来の役割とあるべき姿を探る。
一、教育の見方考え方はこれでいいのか
1 われわれの考え方の傾向
2 戦前で戦後教育を問い直すのか
3 憲法で問い直せばいいのか
4 教育を読み解く
二、教育とは何か
1 近代の教育はなぜ生み出されたのか
2 近代教育の目的とかたちと方法
3 近代教育の特色
4 近代教育成立への歩み
5 間違いだらけの教育観
三、わが国の戦前、戦後教育の問い直し
1 教育勅語教育
2 日本人の物の見方考え方の特色と起源
3 戦後教育
四、あるべき教育づくりの方法
1 前以て共有すべきことがら
2 緊急な課題と長期的取り組み
あとがき