感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つばな
3
なかなか面白かった。民話の研究って、聞き取りばっか並んでなんかしんどくなるんだよねー。そういうのがなくって、すらすら読めて、分かりやすくて面白かったす2010/12/14
けん
2
2023年夏、愛媛への狸旅行のためのガイドブックとして読んだ。実際には台風の時期と重なったうえ、話は残っていても場所の曖昧なところもあって、行きたいところに全部行けたわけではなかったのだけど。それこそ本書でも消化されている冨田狸通さんの著作をはじめ、狸話を集めた本は他にもいくつかあるが、愛媛の狸の全体像を大まかに掴むのにとても重宝した。良書。2023/07/02
人生ゴルディアス
0
集めた狸話が332件全部載っているわけではないけれど、有名どころはきちんと解説されている。舞台になった場所の写真が載っているのはありがたい。また、寺や社などは時代によって場所が変わっているので、当時はどこそこにあった、という記述も親切。本業の学者さんなら載せられないような憶測話も、憶測と断ったうえで載っていて、いかにもありえそうな話だけに興味深い。良書。2013/07/09
鮎屋ユンタ
0
狸だけに(?)ほのぼの話が多いのかな?と思いきや、え〜何も殺さなくてもいいじゃん、というような殺伐とした話が多くてびっくりした...。伊予狸界も大変そうだな〜(笑) ラストの作者さんの創作がいちばんほのぼのしてて好きだなwww それにしてもよくぞこれだけの狸話を集めたな!って感じ。前著の『お袖狸、汽車に乗る』も読んでみたいな♪ そして中盤まで富田狸通を人の名前だとは思わず「とみたたぬきどおり」という地名だと思い込んでいた(笑)2012/12/09