内容説明
生まれも性格も違う三人の女性。同じ街に住み、同じ職場で働く三人を結ぶ謎の糸。その糸が切れたとき事件は動きだす。肉親の異常な嫉妬心か、毒婦の執念か?インターネットで知り合った男女の行方は?きらびやかな都会の夜に起こる猟奇事件。最後の最後までつづくサスペンス。天才ミステリー作家の独壇場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
屋根裏部屋のふくろう🦉
8
絞首台ほぼ鉄板状態のアシュリーを弁護士デーヴィッドは救えるのか! 多重人格者の犯罪を裁くこの裁判は野球で言えば完全な負け試合。横柄なウィリアム裁判長と傲慢なブレナン検事にイラつきながら読む。しかし終盤9回にたった1つの好機を生かして一気に。いやぁ、さすがシドシェルだね。読者を休ませない。読者は読み終わって初めて安堵のため息をつく。それにしても自分では気づいていないオルターが自分の中にもいるのだらふか?なんてなことを思いながら頁を進めた小生であった。めでたしめでたしと。2021/04/23
星落秋風五丈原
8
全ての伏線が回収される。2003/06/02
おばりん
7
どんどん読めて楽しかった。どうぞラストのその後の展開に救いがありますように。2017/09/02
AMBER
5
弁護士の彼も自分の過去に勝ったんですね。なかなか面白かったです。多重人格障害の場面がよく描かれていて後半戦もスイスイ読めてしまいます。多重人格障害の原因はだいたい予想がついていてやっぱり的なかんじですかね。最後の意味深な場面にもひとあじ加わってあんな終わり方もよいかなぁ!2016/07/02
トドロキ
5
訳の良さなのか、原文がそうだからなのか必要最低限の情報量で物語が進行していきます。さくさく読めるのに作中の雰囲気がとてもよくイメージができる。目を見張るほどのどんでん返しはないが、作品の完成度の高さと、面白さは本物。★★★★☆2015/07/10