出版社内容情報
今、本当に求められているのは、安らかで悔いのない最期を迎えさせてくれる医療。不安や不信がすっと消える、緩和ケア医のメッセージ
内容説明
医療への不安、不信が蔓延する昨今―。穏やかな最期は迎えられないのでしょうか?でも、大丈夫!人生を病との負け戦にしない医療があります。そして、最期のときを安らかに迎えられる医療があります。23年間温かい看取りを続ける“魂の医師”だから書ける、後悔しない自分らしい生き方・死に方。
目次
序章 医療とかかわりながら大往生はできる
第1章 ほとんどの人は医療とかかわって最期を迎える
第2章 つらさや痛みを取り去る医療にかかわる
第3章 不治の病になっても、あわてない
第4章 命と医療について考える
第5章 人生の店じまいの仕方を考える
著者等紹介
平方眞[ヒラカタマコト]
1962年、東京都生まれ。愛和病院(長野県長野市)副院長。山梨医科大学(現・山梨大学医学部)卒業。武蔵野赤十字病院(東京都)で全科を回るスーパーローテート研修。町立厚岸病院(北海道)に内科医として赴任し、地域医療を身をもって学ぶ。自治医科大学血液内科(栃木県)で血液内科研修、難病の患者と多く出会い、別れも経験する。1994年、諏訪中央病院(長野県茅野市)に就職。訪問を中心に緩和ケアを開始。ベッド数6床の緩和ケア担当医長となる。2009年4月より現職。これまで1500人以上を看取ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
11
永遠に生き続けられる人など存在しない。誰であってもやがては最期の時を迎える。死それ自体は決して悪いものではない。その時を明るく迎えられるのか、それとも悲嘆に暮れて迎えるのか。自分がどのように行き、そして死んでいくのかということを考えておけば、最期の時であっても大切な人と上手に寄り添っていられるだろう。2014/05/07
Humbaba
3
緩和ケアは決して死を目前に控えた人たちだけのためのものではない。積極的に医療を受けながら、苦しみを取り除くということもある。人生において苦しい期間を耐えることが必要なこともあるかもしれないが、少なくとも病魔はその対象ではない。無駄に苦しまずにいることで人生を見つめなおして大切な人との時間を有意義に使えるようになれば、それはとても良いことであると言える。2023/12/20
min
3
緩和ケアについての本。先日父を緩和ケア病棟で見送ったばかりなので、共感出来た。最期まで辛くなく過ごさせてくれる、私も緩和ケア医に看取ってもらいたい。まだ病棟や専門科が少ないので、もっと増やしていってもらいたい。2015/12/05
かおりん
0
薦められて読了。 易しい文章で死にゆく事について教えてくれる。 医療との付き合い方、自分の生死について柔らかく考えられる一冊。2016/03/23
Miki
0
面白かった。死を意識して生きると優しくなれるような気がします。2015/11/03