内容説明
ひとり暮らしの達人吉沢久子さんと、老後の準備を考え始めた岸本葉子さんが、老いをめぐるあれこれを語りつくします。
目次
それぞれのひとり暮らしデビュー
第1章 老後に大切なのは、人間関係
第2章 体の衰えをカバーしつつ、病気に備える
第3章 苦にならない家事のやり方を見つける
第4章 寂しくても晴れ晴れと生きる
第5章 どうする?住まいとお金
第6章 ひとりの食を楽しむ
おわりに―対談を終えて
著者等紹介
吉沢久子[ヨシザワヒサコ]
1918年、東京都生まれ。生活評論家、随筆家。文化学院卒業。速記者となり、評論家・古谷綱武氏の秘書を務め、その後古谷氏と結婚。生活評論家として活躍
岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年、神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業。ひとり暮らしや旅に関するエッセイを数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
7
年を取れば、それだけ体の自由は効かなくなる。今まで出来たことであっても、だんだんと出来なくなってくるのは辛いことであるが、そのような時に無理は禁物である。そして、自分でできないのならばお金を払って他人に助けてもらう。他人を頼るときには自分がやるのではないのだから、ある程度は目をつぶることも上手くやっていくための秘訣となる。2014/01/20
アルパカ
3
具体的な話が多く、読んでいると落ち着きます。お金がそりゃあった方がいいに決まっているけれど、お金だけでもない、何より健康。あと信頼できる人間関係。吉沢先生の老後は本当に理想的。見習って頑張ろうと思いました。遺言書は弁護士に託さなくても、自筆で書いて署名し、実印を押して、日付を入れれば有効、とのこと。60歳になったら書こうと思っています。2019/01/07
たいきち
2
図書館。吉沢さんのあとがきで、60歳からの20年は景気もよく年をとるのを不安に思わなかった、岸本さんが老後の不安を若いうちから抱えているのはもったいないという言葉、老後といっても世代によって様々だなと思いました。業者を呼ぶときは1人と思わせないように誰かにいてもらう等の防犯意識、なるほどな~と思うことが細々と語られています。何が先あるかは誰にも分からない、思いつくやれることをやって、あとは今を生きるという結論、独りか家族がいるかは関係なく心に留めておきたい。ただ、ホームの話はお金のある人向けかな…。2019/08/14
at@n
1
それぞれの著作に書いてあることの総ざらえという感じもあるが、世代の違いも感じられる。防犯のためにタクシーは自宅の前では降りないというのは90歳を超えた吉沢久子氏も二回り以上歳下の岸本葉子氏も共通で、多くの女性もそうなのだろうと親近感を覚えた。歳をとると色々なことができなくなるので頼める人間関係を作っておくということが繰り返し述べられているが、多くの人にとってそれが一番難しいのではないだろうか。2021/01/09
ちいくま
1
大丈夫だろうが大丈夫でなかろうが、老後は着実に近づいてくるので。具体的な提案が多いので、参考になること多し。2016/01/13