内容説明
辛いとき悲しいとき、会いたい人形たちがいる―細やかな感性と確かな技で奏でる人間讃歌!一体一体にこめた想いを綴る。がんの手術を繰り返し受けながら、アルツハイマー病の妻を12年もの間、献身的に介護した『八重子のハミング』の著者・陽信孝氏と妻八重子さんをモデルにした作品3点も収録。
目次
ふるさと(ひなの頃;収穫 ほか)
ぬくもり(ここまでおいで;お迎え ほか)
きずな(似た者どうし;家族のだんらん ほか)
母(見送り;母の手 ほか)
招福(七福神)
人形の作り方
著者等紹介
高橋まゆみ[タカハシマユミ]
昭和31年、長野県長野市生まれ。結婚後は長野県飯山市に住み、子育てのかたわら、人形創りを始める。平成10年、ユザワヤ創作大賞部門大賞を受賞。翌11年、新世紀人形展入賞。同13年、日本手工芸美術展会長賞受賞。同15年より、「故郷からのおくりもの」実行委員会プロデュースの全国巡回展がスタート。各地で大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
41
表紙のお人形に心動かされ手に取りました。(人形創りの原点は、日常の中で「いいな」と思う光景を捉え、それを残していきたいという気持ち)とおっしゃる高橋さん。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の男の子が持つおにぎり。本当に美味しそうなのです。辛い時に寝たきりの母の会いに行き、娘のことも忘れた母なのに、ふと気づくと優しく肩を撫でてくれている。どの作品も胸に懐かしくて愛おしい気持ちが湧き上がってくるのです。飯山市にある人形記念館に行きたくなりました。2019/08/28
pure mint
3
なんとも表情豊かで、おばあちゃん達のしわの一本一本までが、人生を語ってると思います。館山の人形記念館に行ってみたい。2012/01/12