内容説明
激動の二十世紀を生き抜いた女性たちの意志の支えとなっていたものは、魂の自由への飢餓感―。外なる力が大きいほど抵抗する力は鍛えられ、魂は研ぎ澄まされる。人生に苦しみ、翻弄されながらも、「自分色」を生きた女性画家たち。
目次
情熱の赤―フリーダ・カーロ(薔薇のコルセット;箱の中の恋文 ほか)
解放の青(自分を見つけた―ニキ・ド・サンファル;自立への階段―レメディオス・バロ)
思索の白(大人への道のり―いわさきちひろ;日々を創る―グランマア・モーゼス ほか)
受容の紫(ひとすじの道―三岸節子;命の尊厳を見据えて―ケーテ・コルヴィッツ)
著者等紹介
堀尾真紀子[ホリオマキコ]
文化女子大学教授(造形文化論)。昭和43年、東京藝術大学美術学部卒業、同47年、同大大学院修士課程修了。44年~45年、パリのフランス国立美術工芸大学留学。著書に『画家たちの原風景―日曜美術館から』(日本放送出版協会・第35回日本エッセイストクラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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