内容説明
無能と狂気に支配された日本の政治を、一体、世界はどう見たのか。
目次
第1章 狂乱状態を呈した二十一世紀冒頭の日本の政治(二十一世紀は石油から気体燃料の時代へ;果たして資本主義は生き残れるのか ほか)
第2章 ネオコン内閣の誕生と日本の満州化(安倍首相の誕生と人材の枯渇;誠意も胆識も不在になった時代 ほか)
第3章 批判精神の健在が一国の活力を生む(ネオコン崩落の予兆を告げた中間選挙の結果;言論の威力によるラムズフェルドの更迭 ほか)
第4章 世にもお粗末なデモラル内閣(自民党のデモラル党としての汚れた歴史;岸信介の多重人格の遺伝子と「傀儡肉腫」の肥大 ほか)
第5章 意味論オンチの醜悪政治の破綻(日本批判の海外論調の津波;政治理念の欠如と裏工作担当の経歴 ほか)
著者等紹介
藤原肇[フジワラハジメ]
1938年(昭和13年)、東京生まれ。グルノーブル(仏)大学理学部博士課程修了。構造地質学専攻、理学博士。多国籍石油会社で世界各地において仕事をした後、アメリカのカンザス州、テキサス州で石油開発会社を創設して経営。ペパーダイン大学総長顧問として、人材育成計画を担当したのを始め、世界を舞台にコンサルタントとして活躍。40代初期にビジネスから引退して、国際問題のコメンテーターとして幅広い視野で発言を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Honey
7
豊かな教養と道義心にあふれた批判は痛快ではありますが、ところどころ、最近の歴史解釈と一致しないところがあったり、ご自身も意識されてはいるのでしょうが、やはり西洋思想が軸になりすぎているきらいも感じられ、ちょっと残念。でもいろいろ興味深いお話が多く、大変勉強になりました。2021/01/03
makio37
1
安倍政権への論評を軸とした本書を読んでいる途中で、安倍氏が再度自民党総裁へ返り咲いた。日本人は、また美しい(ヴィシー)政権を誕生させてしまうのか。著者のインテリジェンスはまさにタコツボに収まり切れずに話があちこち飛び回るが、全パラグラフに最低一つは知の小型爆弾が埋め込まれている感じだ。「日本人よ、これくらい知っていてくれ」ということか。独特の文体も、次第に心地よくなった。2012/10/13
ぽっぽ
1
タイトルと違い中身は日本のため,日本人の為に書かれています2009/11/05