内容説明
本の街・神田神保町に暮らす“フラヌール鹿島”の全生活を公開。
目次
序章 神田神保町ノスタルジア(わが青春の街・神田神保町;「原点食堂」が残る街 ほか)
第1章 遂に神田村住民に!(あれこれあって「神田村住民」;通勤地獄脱却が都心暮らしの決め手 ほか)
第2章 わが思い出の味、オススメの味(給食で嫌いになってしまった食べ物;やめられない、とまらない!! ほか)
第3章 愛しのフランス今現在(フランスらしさが減っている?;地球温暖化・パリでの実感 ほか)
第4章 鹿島茂を刺激するモノたち(重い本の輸送手段;財布を膨らませるカード類 ほか)
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
昭和24年、神奈川県生まれ。仏文学者。共立女子大学教授。東京大学大学院修了。専門は19世紀のフランス文学。平成3年、『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、同8年、『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、11年、『職業別パリ風俗』で読売文学賞、16年、『成功する読書日記』で毎日書評賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニールキャサディ
2
再読。神保町のゾッキ本コーナーで見つけ、購める。大量の蔵書の対処法、神保町の街の魅力など、鹿島先生らしい面白い文書を集めたエッセイ集。2014/05/25
読書家さん#U1i6e8
1
エスプリが効いていて面白い。2023/04/26
おかみつる
1
神田神保町の変遷がつらつらと書かれていて、この人は本当に古書が神保町が好きなんやなぁと分かる。 今はないだろうけど、思わず足を向けたくなる。 書物を買ったどうしよう!!という作者のドタバタぶりもおもしろい。 よく奥さんがあきれていないなぁと思う。 いや、もうあきらめているのかもしれないけど…。
Susumu Kobayashi
1
著者の主として2000年以降の、さまざまなメディアに書いたエッセイを集めた本。著者は勤務先の近くである神田神保町に仕事場を借りて職住接近をはかり、そのことで気づいたいろいろなテーマを題材としている。主として3ページ程度の短いもので、隙間時間に読むのにちょうどいい。いずれも面白く読ませるのは著者の芸である。また、さまざまな洞察に膝を打つこともしばしばである。2016/02/21
彩也
1
神田神保町は「村」なのだと言う。「住民の全員が知り合い」で、「職住近接」。「昔ながらの『意識の共同体』のようなものが保たれている」のだそうだ。長年に渡る遠距離通勤地獄の果て、大量の本と共に「神田村」に住みついた著者の日常。特筆すべき何かがあるわけではないのに、なんとなく面白い。理想の書店として語られている、「それぞれの専門(書)店が個別に軒を並べ、独自に本を選び、販売しているような集合店舗」(曰く、パルコ方式の書店)は本当にあったら行ってみたい。2012/05/31