内容説明
「じゃがいも顔」キャラ、双子の物語、森と風、水と大気の物語。東映動画時代から最新作『ハウルの動く城』まで、宮崎アニメの魅惑的な世界を徹底分析した決定版。
目次
第1章 『天空の城ラピュタ』の力学
第2章 『風の谷のナウシカ』の空間
第3章 『となりのトトロ』の不安
第4章 『未来少年コナン』と『太陽の王子ホルスの大冒険』
第5章 『もののけ姫』、霊と珠
第6章 『千と千尋の神隠し』、泡の変容
第7章 火の城、水の城、『ハウルの動く城』
著者等紹介
上島春彦[カミジマハルヒコ]
編集者・映画評論家。1959年生れ。国学院大学文学部卒。エスクァイアマガジンジャパン・ホームページにて『ハリウッド・ブラックリストライター列伝』発信。赤狩り体制下のハリウッドでの左翼脚本家・監督の隠された仕事を紹介するのをライフワークとしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Isamash
12
1959年生まれの映画評論家・上島晴彦2004年著作。京都映画文化賞の論考が中心。カリオストロの城からハウルの城まで物語や映像の共通事項等を解析。例えばヒロインは2系統ありじゃがいも顔タイプと美少女タイプ。前者はメイや千尋で、後者はクラリス、ナウシカ、さつき。トトロの主人公は最初メイだけで、途中から人格分けさつきも設定(だから名前は基本同一)。共通項で物質的大気との戯れとして表現される飛翔の幸福感に言及。アニメーター時代まで遡り、ルパンの優雅なジャンプは長靴を履いたネコの魔王のクライマックスの継承らしい。2022/01/04
のんの
3
宮崎駿のアニメ映画の解説というか書評のような本。あんまり深く考えて宮崎駿作品を見ているわけではないので、深く考える人は考えてるんだなぁ~と。双子とかは考えたこともなかった。あと、題名に出てくるカリオストロの城は、そんなに話に出てこなかった気がする。読み終わった後に見てみたいなと思ったのは、太陽の王子ホルスの大冒険だった。2020/08/11
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