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日本文明の謎を解く―21世紀を考えるヒント

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860290658
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

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内容説明

江戸に流された家康は何と戦ったのか。微笑むモナ・リザの背景に流れる川はどこに向かうのか。地形・気象と関わる社会インフラに目を潜めつつ、興味深い謎を解き明かしていく。新感覚の竹村文明論が弾けた。

目次

新・江戸開府物語―なぜ家康は江戸に戻ったか
ダ・ビンチの水循環トリック―なぜモナ・リザは永遠の美を獲得したか
間引かれた情報のパワー―誰が情報を作るのか
女性の進化を目撃した世紀―なにが寿命を伸ばしたか
フーバーダムの遊び―なぜカラスは遊ぶのか
地形に救われる日本―本当に海面上昇はあるのか
ローマ街道から見る日本―なぜ道路後進国となったのか
ローマ衰亡から見る命の水道―なぜ乳幼児の死亡が低下したか
大地を造る知恵―なぜエジプト人はピラミッドを造ったか
閉じこもる日本―なぜ日本人はロボット好きなのか
うっとうしい日本列島―なぜ韓国は「恨」なのか
気象が決める気性―なぜ日本人は勤勉で無原則なのか
情報公開は全てのインフラ―何を長良川河口堰から学ぶのか
映像は感動の情報―なぜ説明はむずかしいのか
やるせない川―いかにして歴史と文化を失ったのか

著者等紹介

竹村公太郎[タケムラコウタロウ]
1945年生まれ。1970年東北大学工学部土木工学科修士課程卒業。同年建設省入省。1999年河川局長。2002年国土交通省退官。現在、ダム水源地環境整備センター顧問。土木工学科を卒業して以来、一貫してダム・河川行政に技術者として携わってきた。平成3年から長良川河口堰の担当になってからは、市民団体やマスコミと最前線で対応し、社会資本整備の論客として各方面から注目を浴びることとなった
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

31
著者は元建設官僚。歴史や文明への含蓄があり、面白い読み物になっている。理系の人らしく色々な仮説をたてたり紹介したりしているのだが説得力のある論が多い。ピラミッドはナイル川が、西進させないためのテトラポットだった。日本人の寿命が伸びた(乳幼児の死亡率が下がった)理由は水道水の塩素殺菌の導入が大きかった。そして、驚くべきは、海水温度の上昇の一因に原発や火力発電の温排水がある。こうして、常識にとらわれずに頭の体操をするのは面白いですな。2019/10/28

T M

7
元建設省キャリアによる建築専門誌に連載されていたものを単行本化したもの。その性質から一つのテーマを深掘りし資料に基づいて検証する…ということは期待できない(どうやらこの著者の性質らしい)し、歴史本を読む習慣がある人からすると根拠薄の妄想だらけで辛いかも。しかし、土木の専門家としての視点は面白く徳川家康と江戸の治水やローマの街道整備の推論は歴史家からは出ない発想で目から鱗。これを資料を積み重ねて検証していけばあらたな歴史認識の登場なのに…と思うと勿体無いというか、イライラします笑2016/06/07

TheWho

5
元建設省官僚の著者が、土木工学の専門家としての視点で日本のインフラ整備と歴史・文明との因果関係を言及する一冊。女性の平均寿命の伸長と水道普及との関係や大正10年以降で急な日本人の平均寿命の伸長と水道の塩素殺菌の開始との関係、そして塩素殺菌の開始と日露戦争との因果関係、また日本以外の歴史でもローマ帝国滅亡の鉛害説やピラミッド建設の治水説を唱えるなど、様々な社会インフラを核にした歴史観、また文明論として興味深く面白い一冊です。2014/01/29

Hiroki Nishizumi

3
家康の偉業は河川制御による関東平野開拓にあった。水道の塩素殺菌と乳児死亡率の関係さらに後藤新平。気象が決める気性。など大変面白く読めた。2014/12/25

okina

1
⭐️⭐️⭐️⭐️4.5 面白かったです。「本当に海面上昇はあるのか」など2022/01/08

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